優しく包み込む酒
関西〜関東を行き来していると、日本酒の地域性を強く感じる。やはり関東では関東のお酒が入手しやすい。関東の酒屋さんで購入したのがこちら。
千葉県は飯沼本家の「甲子(MOON HALO)」。「甲子」は「きのえね」と読む。関西人が「甲子」を見ると、どうしても「甲子園」を思い浮かべる。まあ、甲子園も甲子の年に出来たわけだから、意味は同じだけど。
このお酒は試験醸造酒だったものを普通販売に格上げしたものらしい。アル添の良さが生きていて、綺麗で穏やか、スッと切れてゆく呑み口、甘い香りも米の旨味もほどほど、「非常〜に」よくまとまっている。普段、突出した特徴を持つ個性派の酒ばかりを飲んでいて、たまにこうゆう酒を飲むとホッとする。そして食事にもよく合う。生ハム、チーズ、野菜のマリネなどの前菜に、夏野菜のトマト煮であるカポナータ、重めの魚介のリゾットなどと合わせたが、ワインよりも良い。もちろん和食にもよく合うと思う。
ラベルの絵のような「優しく包み込むようなバランスの良い酒」かな。
著者 facebook 2023年7月 投稿記事より抜粋