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「発酵〜」って感じの酒

世の中、有名な「レア酒」もあれば、あまり認知されていない「レア酒」もある。

石川県 西出酒造 小松人 純米 無濾過生原酒 22BY

「小松人」は石川県のお酒。「昔ながらの小さな酒蔵が造る、蔵付き酵母満載の酒」とのことだった。「蔵付き酵母」というのは、「きょうかい〇〇号」とかの分離された酵母ではなく、その酒蔵の酒造りの建屋に昔から住み着いている(漂っている?)自然の酵母のことで、それらが醸造過程で混入することで発酵、酒が出来るということだ。

どんな酵母がどのように混入して発酵するのかは不明だが、このような酒には似通った雰囲気があって、なんかこう。。「発酵〜」って感じがする。何じゃそりゃ?ある時は漬物っぽい感じだったり、何とも言えない雑味や複雑味だったりして、説明しにくい。個人的な感想ですけど。。

このお酒もそうだ。濃醇感、甘さ、酸、フルーツ味まではポジティブな風味。それに、先に述べた発酵感が被さり、複雑さを増す。面白いのが、このお酒、割と強い味かつ刺激(酸と苦味が合わさったような刺激)があるにも関わらず、どんな食事にもよく寄り添ってくれる。この独特な*クセ*の虜になるような予感もありながら、それが和食からちょっと濃い目の中華まで、食事に寄り添い引き立ててくれる。興味深い。是非一度飲んでみて欲しいお酒だ。特に、これまでいろんな日本酒を飲んで来られた方に。万人受けはしないかも。。ですが。。

著者 facebook 2023年7月投稿記事より抜粋



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