なるほど確かに美味い酒
「パーカーポイント」、ワイン評論家であるロバート・パーカー氏によるワイン採点。昔、ワインをよく飲んでいた頃は気にもしていたが、最近とんと忘れていた。。パーカーポイントは日本酒対象にもあって、こちらのお酒はそのパーカーポイントで高得点となって火が付いたと酒屋さんに聞いて、「ああ、そんなのあったなあ。。」って思い出した。
岡山県のお酒は兵庫県での取り扱いは意外に少ない、灘を代表として酒処である兵庫県に、遠くの地域の珍しい酒ならともかく、隣の県からわざわざ輸入しようとは思わないのかも知れないね。
いくつかのメディアで美味しいと話題になっていた、こちら、岡山県は十八盛酒造さんの多賀治。扱いの酒屋さんを見つけてようやく入手できた。
岡山県と言えば酒米雄町。こちらの酒蔵さんは地元の酒米にこだわっていて、もちろんこのシリーズでも雄町使用のものもあったのだけど、今回はより多賀治らしい味ということで、こちらの酒米朝日を使用したものを選択。もちろん朝日も岡山県産、しかも赤磐地区。。
甘旨フルーティーなアタックだが、鮮烈なフレッシュ感というよりも優しく広がる感じ。非常に上品な酸やエッセンスとしての微かな雑味が寄り添う。まとまり良く大人しく、それでいて厚みがある。後半に米の旨味、香ばしさが開いていって、綺麗に余韻を引いて切れてゆく。ある意味完璧な変化。
突出した風味はなく、インパクトのある驚きもない。が、心地よく飲めて、呑み進めるうちに、じわっーと美味しく、杯を重ねて嫌味がない。そして食事にも合わせやすい。
どうでしょうか?日本酒や焼酎の和の酒、この感じが本当の旨さなのかも知れないね。
ロバート・パーカー、この味評価するとはやるじゃん。って感じのなるほど確かに美味い酒。