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【日記】誰もいない実家に帰った3連休

子どもと一緒に寝落ちして、夜中の1時半に目が覚めてしまった。
子どもの位置を確認すると私の足元の方で180度逆向きになってデーンと寝ていた。なぜうちの子は絶対に枕側に足が来るんだろう。どこもそうなのかな。

歯磨きをしたりメールチェックをしていたら眠れなくなってしまい、なぜか日記を書いている。

この前の三連休、私の実家に家族で泊まりに行った。
と言っても私の母は母の実家(私の祖母の家)に泊まりに行っていて不在にしていた。
その間実家の植物たちに水をやって欲しい、ふとんも洗濯機もキッチンも好きに使って良いしアマプラも見ていいから、という話だった。

実家は3LDK、我が家(賃貸)の倍の面積があり、しかもアマプラが見れる。しかも我が家より都心にあるのでふだん少し行きにくい場所に遊びに行こうと思い、旅行という体でウキウキで泊まりに行った。子連れ旅行荷物多すぎワロタ。

1日目。ショッピングモールに出かけ、無印良品やギフトショップを回った。
最近、ていねいな暮らしに憧れている。とりあえず家のダサい収納をどうにかしたくて無印良品で何か買おうと思ったが、収納場所のサイズを測ってこなかったので何も買えなかった。ていねいな暮らし失敗。手ぶらで帰るのも悔しかったので、パッタイの素とほうじ茶ラテの粉を買った。
ギフトショップが好きだ。人に贈るためのちょっと気の利いたアイテムが可愛くラッピングされてるのがこちょこちょ並んでいるのを見ると、自分の「誰かに何かをあげたい欲」をくすぐられる。
20代の頃は恥ずかしながら人に何かをあげたいと思うことなんてほぼなかったのだけど、最近は周りの人や普段仲良くしている人に衝動的に「あっ、今この人に何かあげたい」ってなることがある。
「この人私が誕生日でもなんでもない日に何かあげたらどんな顔するだろう」と思ったりする。(怖…)って思われたら嫌なのでやらないけど。

2日目。浅草と、その近くにある合羽橋道具街に出かけた。
この道具街は、プロ用の調理器具やら食器やら業務用のラッピング用品やら食品サンプルやらのお店がたくさん並んでいて、それはそれは楽しいところである。
前から欲しかった調理グッズを求めて彷徨い、包丁の研ぎ器、ピーラー、キッチンバサミ、揚げ物をしたときに皿の上に敷いて油を切るための網みたいなやつを購入。特に研ぎ器は夫が欲しがっており、刃物の専門店を8店舗くらい回って選んだ。QOL爆上がり待ったなしである。
合羽橋は本当に楽しい。私一人だったら一日中いられると思う。もっと滞在したかったけど、暑いのもあり早めの時間に撤退。
寝かしつけの後、アマプラで『英国王のスピーチ』を見た。吃音に悩まされスピーチが苦手なジョージ6世が、スピーチ治療の専門家とぶつかり合いながらそれを克服する話。自分も人前で話すのがこの世の何より苦手なので、前半は共感しすぎて辛かったけど、面白かったし勇気をもらえる映画だった。

3日目。私の大好きな回転寿司「根室花まる」に行った後、秋葉原に出かけた。ヨドバシカメラ6Fのおもちゃ売り場、プラレールとトミカのコーナーに行ったら、息子が目を輝かせて「こまちとォ、はゃぶしゃあるヨ!!!」「たぽか(パトカー)いるよ!!ア!こっちにもたぽかいるよ!!みてェーーーー!!!」などと大はしゃぎしていた。
そろそろプラレールでも買ってあげようかな?と思いながら息子に見せてみたが、あまり欲しがる様子がない。ある程度見たら「どーじょ」と戻してくる。
なんとなくだけど息子は、店にあるおもちゃは買ってもらえば自分のものになる、という認識がないのではないか。よく考えたら今まで息子が手に入れたおもちゃって、だいたい人から貰うかネットで買うかだったので、お店でおもちゃを選んで買うという経験があまりなかったような気がする。
結局、いちばん食いついていたトミカの郵便車を買ってあげた。車体の後ろが開くようになっていて、「ここがぁ、パカって、あくの!こっちは、あかないヨ〜!」と言いながらパカパカしたり走らせたりしてずっと遊んでいた。「ゆうびんしゃ、たのしい!」と何度も言っていて、そんなに喜んでもらえるなんて良い買い物をしたと思った。

家に帰って、研ぎ器って人生で一度も使ったことないなと思いながら、ごまかしごまかし使っていた家の包丁を研いでみた。ていねいな暮らしの第一歩である。
研ぎ石売り場に「トマトがスパッと切れなくなったら研ぎ頃!」と書いてあったのを思い出して試しにトマトを切ってみたらめちゃくちゃ切れた。今までのは何だったのか。「もっと早く買えば良かった!」と夫が言った。
あまりに切れるので楽しくなって、まっぷたつのプチトマトがたくさん生まれてしまった。息子にも食べてもらって事なきを得た。

都内からは出なかったし、ただの実家だけど、充実したプチ旅行だった。息子にとってもそうであったら嬉しい。

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小日向えぴこ
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