July 22, 2017 for T
<ニュージーランド旅行中に友人に宛てた手紙>
T、
いま、Lake Tekapoというところにいてね
今日のおひる、お父さんが空港について、ひざが急に痛くなって
歩けなくなったの
わたしはいつも、弱くて誰かを頼ってばっかりで
でもここは外国でしょ、
お父さんはわたしが英語を話せるとおもって、頼るのはいつもと逆なの
いつも、わたしの荷物も、たおくん(息子)も、
抱っこしたり持つのはお父さんなのに
お父さんのスーツケースを車に一生懸命、ひとりで載せた
自分になにかが起こるのは、ちっとも怖くない
でもそばにいるひとの身に何かが起こるのは、こんなにも怖くて震える
いつも、自分の無力感やちっぽけさに、打ちのめされるように。
わたしは怖くて仕方ないから、自分の苛立ちや不安を、ごはんが美味しくなかったせいにしたり、ホテルの部屋が古くて狭いせいにするのよ。
わたしは車で4時間もかけて、湖や星空を見に行くようなロマンチックな人間じゃないの。でも今回の獅子座新月の日
普段と違う体験をするといいと書いてあった
NZなんてただでさえなにもないところなのに
さらに何もないところに来て
外国の慣れない道は土砂降りの雨と
膝を痛めて、長時間フライトで疲れたお父さんと息子
ワードプレスの管理画面やフェイスブックの通知画面
いつものマックのモニターは、普段目にする全ては
"YOUR THOUGHTFULLNESS MEANT A LOT."
(カードに最初から書かれたメッセージ)
わたしを、何も考えなくても何も感じなくても済むように
逃してくれる
今いる窓から、湖は見えないの 真っ暗で
夜は、暗いの
今日はきっと、星も見えない
まっすぐにその闇を見つめた時に、
自分の内側がいかに汚れているかしか
その暗闇は教えてくれない
それはそれは、自分の全てを洗いざらいに照らす
強くて目をくらませる、光のように
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