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Eat, Live and Love.

<マガジン味付>ジャンク☆☆☆☆☆ 甘さ☆☆☆☆ 外国で暮らしたときにみつめてきた風景や、瞑想に参加したときの記録・海外出産のときに目にした出来事などをストーリー仕立てでお届け…
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#外国

ホーボーケンと秋とパセリ一把2

ニューヨークという土地は縦長で、川に囲まれているのだが そのすぐ向こう岸は、ニュージャージー州と呼ばれるお隣の州がひろがっている。 マンハッタンが東京都内だとしたら、 さしずめ江戸川区民がそこまで出勤するような感じで 街中までアクセスが便利で人気がある地域に ホーボーケンという、一歩間違えば毛がはみ出しているような名前の地域があった。 まあ、わたしはボーボーなんちゃらの何を知っているわけでもなく 東京都民でもない上に、江戸川区という場所がどこにあるかすら よく知ら

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Play Ball.

スプリング通りで下車した日は北に緑とベンチ横をスキップで ハウストン通りで下車したら東へ並木道の下大股で歩く そして一番好きな交差点 アメリカ通りとプリンス通りが交わるところへ辿り着く 向かいのコンビ二のパトロンは韓国人 最高の5月の陽気の中20ドル握りしめ買うは1ドルのパクチー おつり19ドルとレジ横のリンツのチョコレートのおまけ 行く度に絶対チョコレートを持たせてくれるお兄ちゃんに 今日は残ったおかずを持って行く トーフと南瓜炒め白みそ和え。魚入り。 おいしい

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フィジョワ、幻のフィジョワ⑤

④つづき 10日間の瞑想中 毎朝、毎昼、毎晩 食堂で交わされるのは、決して合わせてはいけない、視線 その、逸らした視線の先には テーブルに盛られた食事や そこにいる人々が皿の上に何を乗せて どんな風に食べて どんな服を着て どんな歩き方をしているのか? ひとことも言葉を交わすことなく、 同じ空間を共有する人間たちは そのなかで”気の合いそうな人間””気に入らない人間”に目をつける。 10日間の沈黙が明けた後、 その時空を共有した人間たちがどんな声を発す

夢は、アイスクリーム屋さん

 Put your records on/ CORINNE BAILEY コリーヌ・ベイリー・レイ「プット・ユア・レコーズ・オン」 コリーヌの一番大好きな曲。 嬉しいときも、気楽なときも、悲しいときもずっと大好きで 昔も今もずっとかわらずに好きな聴いてきている曲。 わたしはものすごく根暗なんだけど、 そのもっと奥は相当な根アカなんでしょうね。 なんていうか、悲観してセンチメンタルに浸り、 悲しみ泣いて、ロマンチックに自分の陰の部分にどっぷり溺れて 海のそこを泳ぐの

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missin'

背筋にぞくっと何かが通り、 その匂いの中に全部融けたら、 "ああ、生きてゆけるわ."と 思う。 たぶん、anise seedとcardamonのせいかもしれない。 死ぬまで生きればいいし、 使えるまで使えばいい。 lemonの匂いと 昨日のフィルターがかった夕陽に救われて 故郷に帰る。 何かを恋しがる、 mother to be. organic. June 28, 2009 Néné Table in NY ◯ June 07, 2017 追記

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おかしやさんの彼女

どこにでもある死ぬほどありきたりなハナシで申し訳ないんだけど ちっさい商店街の角っこにあるおかしやさんの そこでいつもお店に立ってる彼女が 気になって 最初にここに引っ越してきたときに 地元の店が立ち並ぶ並木路を探検してふらり入った角っこの店 薄っぺらいクッキーみたいのをあったかいうちにくるくる巻いてあるお菓子 お店の前で熱いなか次々に くるくる くるくる くるくる  お菓子を巻いてくんだ ちょっと離れたところから くるくる くるくる くるくる 巻かれてくお菓子を

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IKEA

いつか、がいこくにすんでいたとき とても寂しくなると わたしはイケアに行った。 フランスで暮らした小さな古い、rue dupet のアパートには イケアのポエングが置いてあって わたしは窓際のその上に腰掛けて 毎日フランス語で「どうしたしまして」を 完璧なアッシュの音が発音できるまで 繰り返して喉を震わせた。 イケアは 世界のどこでもあった。 上海に引っ越して その街の激しい混沌としたエネルギーのなかで こころぼそくなったときに わたしを慰めるの

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レモン味のキスと月夜のアーティチョーク

マンハッタンの島から出て一駅くらいの Queensboro Plazaの駅で、黄色から紫の線に乗り換えるために一度プラットホームに降りて、 そうしてもうじき次の日になるような深い時間でも、絶え間なく動いている人達の間で私はずっと月を探していた。 みえるのは、Citi bankのよく目立つ高いビルの光だけで、 あとはあまり何も見えなかったし、いつもは五月蝿い各国の声もあまり耳にはいらなかった。 長い一日が終わって、私はずっと彼のことばかり考えていて、雲隠れした月を見つけ

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