レモン味のキスと月夜のアーティチョーク
マンハッタンの島から出て一駅くらいの
Queensboro Plazaの駅で、黄色から紫の線に乗り換えるために一度プラットホームに降りて、
そうしてもうじき次の日になるような深い時間でも、絶え間なく動いている人達の間で私はずっと月を探していた。
みえるのは、Citi bankのよく目立つ高いビルの光だけで、
あとはあまり何も見えなかったし、いつもは五月蝿い各国の声もあまり耳にはいらなかった。
長い一日が終わって、私はずっと彼のことばかり考えていて、雲隠れした月を見つけ