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「転職の回数が多いですね」と言われる

新卒で就職した時は、日本がまだ少しは元気だった頃。
夜な夜な、会社の後は習い事に食事にと、驚くほど元気に生きていた。

仕事自体、面白かったし、好きだったから、ずっと続けたいと思っていたけれど、同じ仕事をする男性とは待遇では雲泥の差があることも痛感していたし、それは、私には変えられないことだった。

諸事情から、部署が都内から引っ越すことになり、私も転勤する機会を得た。でも、そこについては、転勤するから待遇を男性と同じにして欲しいとお願いしたが、「前例がないから」と却下。

「この会社にいても、私、もう、上に登るかいだんはないな」

最初の転職がこの時。

当時はまだ若かったから、怖いものもなく、なんでもできると信じていた。仕事も、すぐ見つかった。でも、繋ぎ程度と考えていたから、派遣という形態を軽く受け入れていた。派遣された会社は、IT企業で、そこで、色々と学んで、ITリテラシーというものを身につけるチャンスをもらったし、周りにいる社員たちも優秀だったから楽しかった。でも、エンジニアに対して、私は、製品の知識もないし、営業にもなれないし、ここでも、限界を見てしまった気がした。

そのあとは、契約満了と同時に別の会社へ、という傍目に見ると「Job Hopper」なフラフラした私に見られてしまう結果になった。私自身も「私にはこれがある」という強い自信はなかったけど、「仕事が早い」(覚えるのも、片付けるのも)のはちょっと自信だった。

ずっと働きたい業界があって、タイミングよくその業界で働くチャンスが巡って来た。
結果的に、人生で、一番長く働いた会社。

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