実はコスパのよい組み合わせ?ADS-LA+天空率空間
天空率だけでなく日影計算も含めた高さ解析専用システム ADS-win。多くの設計者様に長きに渡りご愛顧いただいております。
ADS-winの天空率計算機能のみに特化したシステムがADS-LAです。
●天空率計算のみの機能でよい
●導入費を抑えたい
という方に選ばれております。
逆天空率計算機能を持たないADS-LAをご利用中のユーザー様から、ADS-LAで計算をかける前に天空率空間を使うと効率よくプランニングできるとのお声を聴き、ADS-LAと天空率空間を使用した際の設計フロー例をまとめてみました。
ADS-LAの機能
ADS-LAは天空率の計算に特化した、ひとまず天空率解析だけを行いたい方におススメのソフトです。
日影計算や逆天空計算機能を持ち合わせたADS-winとADS-LAの機能比較表を以下に載せてみました。
機能が絞られている分、価格はADS-winの1/4以下というリーズナブルな価格となっております。
しかし、ADS-LAは天空率の計算機能しか持ち合わせていない為、天空率を使用したプランニングを行う際には、計算対象となる計画建築物を入力する必要があり、天空率でクリアできるかどうかをトライアンドエラーで確認しなければなりません。
こちらの一方向接道の敷地で試してみましょう。
ピンクの線が計画建築物です。天空率の計算は、この計画建築物と適合建築物を全測定点から比較して、計画建築物の空の見える割合が大きければ○となります。
この計画では、測定点1と2が判定×となりました。
判定×を○にするためには、計画建築物を編集し、再度計算しなければなりません。複雑な敷地や計画になると、このトライアンドエラーの回数が多くなりがちです。
ADS-LAで解析する前に天空率空間でアタリをつける
ADS-LAで解析する前に天空率空間を使用すると、天空率でクリアできる空間のアタリをつけることができます。
天空率空間での操作は、DXFデータ等のCADデータを元に敷地を入力後、用途地域等の与条件を設定し、計画想定範囲を指定するだけ。とても簡単に天空率でクリアする空間を確認できます。
[▼天空率空間 基本操作動画はこちら]
同じ敷地を天空率空間を使い天空率でクリアする空間を確認してみます。
画面右側のアイソメ図の黄色い部分が斜線空間、ブルーの部分が天空率でクリアできる天空率空間です。
天空率空間で確認すると、この5階建ての計画では上階部分を削る必要がありそうです。
天空率空間のデータを出力
天空率空間でできた結果をDXFに出力し、ADS-LAにインポートします。
天空率空間のDXFデータを元に、ADS-LAの建物編集で計画建築物を作成します。
ADS-LAで判定結果を確認、申請図まで作成
プランニングした計画をADS-LAで解析します。判定は全て○。天空率でクリアされています。
天空率空間は、あくまで天空率でクリアできる空間のアタリをつけるシステムですので確認申請図作成には対応しておりませんが、ADS-LAは、確認申請図を作成することができます。
【まとめ】
ADS-LA+天空率空間を組み合わせると…
メリット1)ADSでの解析回数が減る
事前に天空率空間を使って天空率でクリアするボリュームを把握することで、計算回数を減らすことができます。
すなわち、タイムパフォーマンスがアップ!
メリット2)導入費が低く抑えられる
フル機能のADS-winに比べ、システムの初期導入費用を抑えることができます。
【天空率空間】
設計の初期段階で天空率でクリアできる空間を把握することができる
導入費:26,400円/年間1ライセンス(2024年秋有償版予定)
【ADS-LA】
天空率のみの解析と、申請図の作成ができる
導入費:1年目 132,000円(翌年以降 33,000円/1ライセンスの年間著作権許諾使用料が必要)
天空率に慣れていないけど取り入れたい方、初期導入費を抑えて効率よくプランニングしたい方には最強の組み合わせかもしれません。
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