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case3)フリーCADで日影もできるから天空率計算も大丈夫でしょ?

フリーCADソフトと天空率計算専用ソフトでの天空率計算作業を比較

天空率の計算は、フリーCADソフトでも可能です。
無料で天空率の計算ができるのでそれで充分とのお声も聞きますが、
天空率についての十分な理解(領域分け、緩和の理解)
手作業による時間的なコスト、手間(測定点の手計算、1つ1つ行う天空率算定の手間)
といった懸念点もございます。
操作方法の一例ですが、天空率計算におけるフリーCADソフトを使った場合と、専用ソフト(ADS)を使用した場合の作業の流れを比較してみました。

タイムパフォーマンスが重視される昨今、何に注力するかの参考にしていただければ幸いです。



◆◆◆フリーCADソフトで天空率計算をする場合◆◆◆

[Step1 計算前]

①領域の確認

領域(天空率計算の対象となる範囲)を確認する。
領域は、斜線の数だけ必要となり、勾配や立ち上がりの高さ、斜線の方向事で分ける必要がある。
用途地域をまたぐ場合もそれぞれに分ける必要がある。

②計画建築物/適合建築物/測定点の作成

【要注意】
領域が複数ある場合は、それぞれに対して作成する



[Step2 天空率計算]

①計画建築物の天空率計算

②適合建築物の天空率計算

【要注意】
計画が変更になった場合は、同じ工程(Step1-Step2)を繰り返す

計画の変更ごとに最初から作業を繰り返す為、天空率のシミュレーションに手間と時間がかかる。



◆◆◆専用ソフト(ADS)で天空率計算をする場合◆◆◆

[Step1 計算前]

①敷地と与条件の入力

DXFデータをインポートして敷地を作成し、道路境界条件等必要な情報を入力する

②建物編集で計画建築物を入力

DXFデータをインポートし計画建築物を作成する

[Step2 天空率計算]

天空率算定領域を自動生成し、一括で計算

適合建築物、天空率算定領域、測定点を自動生成天空図も自動で作成され、計算および判定結果も自動で表示。確認申請で要求される各種図面及び表を、CADデータとしても出力可。

再計算を行った場合も、各種情報は自動更新されるため、シミュレーションの繰り返しがストレスを感じずに行える。



◆比較まとめ◆

【フリーCADソフトでの操作】

  • 計算作業を行うにあたり、領域分け、緩和等、天空率の知識がしっかりとあることが前提となる。

  • フリーCADソフトで天空率の計算を行う際には、2.5Dでの操作が必要となる。

  • フリーCADソフトで天空率の計算はできるが、領域ごとに1つ1つ手作業で行い、かつ計画を変えるごとに計算する必要があるので、プランの比較検討に手間と時間がかかる


【専用ソフト(ADS)での操作】

  • 作業時間はフリーCADソフトでの計算とは比較にならない程早い。

  • 自動生成に頼りすぎて処理結果を見落としがちになるので、基本的なことは理解する必要がある
    (ADSでは、サポートセンターの専門スタッフによるフォローが受けられます。)



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