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天空率空間で天空率の効果を検証①

事例で見てみる天空率利用時の効果

天空率を使ったプランニングが実現する新システム「天空率空間」、多くの皆様にダウンロードいただきありがとうございます。
本日は、「天空率空間」を使いプランニングの初期段階でどれくらい天空率利用時の効果があるのか、基礎操作方法を交えながら見てみたいと思います。


斜線制限と天空率利用時を比較 中高層計画の場合

今回は、1面接道の敷地に対して中高層の建物を計画するというケースです。斜線制限と天空率利用時ではどれくらい床面積が変わるのでしょうか。

①敷地の入力
「天空率空間」を立ち上げ、敷地を入力します。
CADデータで作成した敷地データをインポートし、それを元に敷地を作成します。

インポートしたCAD図面を元に敷地を作成


②与条件の設定(方位・境界線条件等の入力)

方位、境界線条件等、与条件を設定します。この例では、道路幅員4m、近隣商業地域、建蔽率60%。容積率400%とします。
弊社ADS製品をご利用の方は、ADSと同じように与条件を設定してください。

方位、境界線条件等、与条件を設定


③与条件の設定(断面計画の入力)
断面計画を設定します。
断面計画にて階高等を設定することにより、何階まで建てられるのかがわかります。
今回は、仮に1階は3.5m、他の階高は3m、階数は10階とします。

断面計画で、階、階高等を設定


④天空率空間の設定(計算条件の入力)
[作成]を選択し、天空率空間計算のための計算CASEを作成します。
[作成]を押すごとに計算CASEが作成され、いくつものパターンの検討が可能です。

配置エリアは、建物を想定する範囲のことで、任意の形状を作成します。皆様の当該計画地において、条例や指導要綱、地区計画などそれぞれの指導要綱等を確認していただき、たとえば、敷地境界線から後退距離の指定があった場合には、その離れを含まない位置に多角形で作図していただくとよいかと思います。

今回の例では、道路境界線と東側隣地境界線から2mの後退距離、他は1mの後退距離として、それぞれセットバックした位置で配置エリアを作成しています。
作図線を使うと数値で位置が取れるので便利です。作図線の交点を取り配置エリアを作成します。

作図線またはCAD図面で作成したグリッド等を利用して配置エリアを作成


⑤計算と計算結果確認

計算して計算結果を確認します。
斜線空間は、斜線制限で出来た空間で、黄色が道路斜線、赤が隣地斜線、青が絶対高さです。
計画建築物が天空率で出来る空間、すなわち天空率空間となります。
半透明をチェックすると、半透明で表示されます。

黄色が道路斜線の空間、青い半透明は天空率空間

アイソメ図を拡大してみます。カーソルを端点に合わせると、右下の位置に数値が表示されます。
斜線制限の高さは、12m。
天空率を使うと、約15.7m。
3.7m程余裕が出ることがわかりました。

端点に合わせると右下に数値が表示
斜線空間での高さは12m
天空率空間での高さは約15.7m


断面計画で面積を確認 約144%UP!

断面計画では、フロア面積及び延べ床面積が斜線空間と「天空率空間」で比較ができます。

断面計画。選択したフロアを色別で表示

面積表では、斜線空間面積と天空率空間面積が比較できます。

面積表 延べ床面積が、斜線空間だと約430㎡、天空率空間だと約621㎡ 約1.4倍アップ


斜線空間では約430㎡だった床面積が、天空率空間を使うと約621㎡、約144%アップしていることがわかります。
設計の初期段階でより取れる空間がわかると、プランニングの幅がぐっと広がりますね。

計算CASEを追加して簡単にシミュレーション

計算CASEは無限に追加できるので、道路側の左右を斜めにカットして、こんな形状でも試してみました。
前のサンプルよりぐっと天空率空間が上昇しています!
どんな形状が天空率では有効的なのかを体感する勉強にもなりそうです。

CASE2を追加して別な形状の配置エリアを作成
CASE2の断面計画

形を変えて簡単に試せますね。
難しく感じる天空率の導入が気軽に検討できるのではないかと思います。

個々の操作については、生活産業研究所公式YouTubeチャンネル内、天空率空間1分操作解説動画をご覧ください。

【天空率空間 1分操作解説動画】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLxTu7SGaf9L0ZOMLNnmehkGdA10ylXccG


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