実は存在しない「名刺にはこだわるのに名札にはこだわらなくていい理由」

あなたは名刺をこだわって作りましたか?
では名札はこだわって作りましたか?

特にご自身で事業をなさっている方などは、名刺にとてもこだわっている方が多いです。
どのようなデザインにするかはもちろん、紙質はどうするか、香りニスなどの特殊加工は加えるかとか、
2つ折り、3つ折り名刺など、ひとえに名刺と言ってもいろいろなバリエーションがあり、こだわりを持ってそれらを決定づけています。
セミナーなどでも「印象に残る名刺の作り方講座」「○○人に渡すだけで受注が取れる絶対受注獲得名刺」など、
名刺のあり方や活用方法、デザイン方法などを伝授するものはたくさんあり、また「名刺 必要性」とGoogleに問うと、名刺は必要だ!と結論付けるたくさんの根拠が発表されています。

しかし、それほど名刺について研究し、意気揚々と交流会に参加されている方でも、名札は付けていない方がほとんどだったり、
安い透明の名札ケースに名刺もしくは手書きした名前を入れて首からぶら下げているケースがほとんどです。

名刺をササッと手書きで作って配ることがありますか?
名刺も名札も、同じくあなたの大切な社名や名前、役職などを示す重要なアイテムなのに、なぜでしょうか?

このページで、名刺と名札のそれぞれの役割や特徴の比較から、名札にこだわることの重要性を認識していきましょう。

相手の手元に残り、連絡してもらえる「名刺」

見出しの通り、名刺は相手の手元に残ります。
相手の手元に渡った後は名刺ケースの中に収納され、何か連絡を取る必要が発生したときなどに電話番号やメールアドレスを参照してもらえます。
つまり名刺は、対面後しばらく経過してからでも連絡を取ってもらうのに有効なツールであると言えます。
名刺にわかりやすい連絡先さえ記載していれば、必要時にいつでもコミュニケーションを取ることができます。

一方で、名刺交換したからと言って相手に今後も100%あなたのことを覚えておいてもらうというのはとても難しいです。
ある交流会で名刺交換した人と、別の交流会で再びお会いしたときに
「あったことがあるのは覚えているけど、名前までは思い出せない。。。」
というのはよくあるケースです。
印象に残したいがために名刺のサイズを変形してみたり、折加工を何十にも重ねて厚みを付けてみたりしても、
交換した瞬間は何かしらのリアクションがあるかもしれませんが、名刺ケースにしまうときにうまくしまえずストレスになり逆に悪印象を与えることすらあります。
また、印象的な名刺を交換したことは覚えていても、逆にそこが印象的すぎて名前までは覚えていないということもあります。

「エビングハウスの忘却曲線」が示すとおり、人間は物事を1時間後には44%しか覚えておらず、1ヶ月後には21%しか覚えていないという、加速度的に忘れてしまう生き物です。

つまり「こういう人がいたなぁ、連絡を取ってみよう」と思い立ってもらえれば、連絡を取り合うのに活躍しますが、
事業や名前をしっかり覚えてもらうということはとても難しい、これが名刺です。

名前がそこに書いてある、それが「名札」

一方で名札は「あなたが誰なのか」を印象づけて記憶してもらうのに有効なツールであると言えます。
そして名札にこだわれば「あなたのキャラクター」をもしっかりと植え付けることができます。

名札は相手と交換したり渡すことはほとんどありませんし、そこに電話番号やメールアドレスなどの連絡先を印字することもほとんどありません。
しかし、一定のポイント(主に胸ポケット付近など)に常にあなたの名前や事業名、役職等が表示されているため、
あなたがどこで会った誰なのかわからないまま、何となくの空気の流れで会話が流れるといったリスクがなく、
特にコミュニケーションの始まりがとても円滑になります。

また「単純接触効果」という、繰り返し見てもらうことにより好感度や印象度が増すといった心理効果がある通り、
そこに名前が常在していることにより、あなたが誰であるのかを、しっかりと印象づけて記憶してもらうことができるでしょう。
名刺には名前だけでなく住所や連絡先など載ってある項目がとても多いので、例え首からぶら下げていても、あなたが誰であるかの印象づけは難しいです。

さて、その名札がササッと手書きで書いたような名札だと、あなたがとても達筆な書道家である場合を除けば、あなたの印象はとても軽いものになってしまいます。
あなたが他の誰かにあなた自身のことを「とてもエグゼクティブな存在である」と思ってほしいのなら、そういう高級名札にすれば名前とともに高貴なイメージを植え付けることができます。
あるいは「ビジネスシーンで成立する程度にカジュアルに思われたい」なら、そういう形状やデザインにこだわった名札を制作し装着すべきなのです。

人は、無色透明なはずのあなたを「キャラクター」というフィルターを通して色付けして見るため、あなたがどんなキャラに思われるかというのは、その場の、そして今後のコミュニケーションにおいてとても重要です。
そういう意味では名札は、相手が自分を何色に色付けするかをコントロールし、今後のコミュニケーションをある程度思い通りにすることができるツールであるとも言えます。

あなたが「誰なのか」だけを示すだけでなく、こだわりをもって作ればあなたが「どんな人なのか」もしっかり印象付けられる名札。
そこにこだわらなくていい理由など、存在しないのです。

名刺と名札、どちらかだけでなく、どちらも

当記事でいいたいのは決して「名札があれば名刺なんて必要ない」ということではございません。
読み返していただければ、そんなことは一言も書いていないことがお分かりかと思います。
重要なことは「名刺と名札はそれぞれ役割が違い、どちらも重要なのに、名刺だけにこだわっていてはもったいないから、名札にもこだわろう!」ということです。

さて、ここまでくればお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、以下から宣伝になります。。。

では名札にこだわるといってもどのようにこだわればいいのか?
まずはネームバッジインターナショナルジャパンまたはエパックス楽天市場店へとアクセスし、
金属名札やプラスチック名札、そしてそれぞれの形状など種類がいろいろあることを確認してください。
そしてエパックス楽天市場店や、現在(2019年2月8日時点)プレオープン中であるDecoccyan(デコっちゃん)には
「デコレーション名札:Decottena(デコッテーナ)」という、デコレーションパーツをジェルコーティングにて装着することで
より強固に印象を植え付けながらコミュニケーションを創造できるアイテムもございます。

著者はこれらのサイトを運営するエパックス株式会社のスタッフです。
今回は名札屋が名札の地位向上を図る記事を書かせていただきました。

名札と言ってもいろいろあるでしょう?
ぜひ、あなただけの名札づくりにこだわってみてください。

エパックス株式会社 ネームバッジインターナショナル、エパックス楽天市場店、デコレーションアイテムの通販サイト:Decoccyanなどを運営する、名札・ネームバッジの製造・販売会社。 自社でUV印刷機を所有し、印刷から出荷まで、自社一貫体制で行い高品質な名札を提供し続けている。