【12月5本目】前澤友作の偉業はなぜ軽めに扱われ、批判が相次ぎ、「下品」とまで言われてしまうのか
「そういや、宇宙へ行ったZOZOの社長、いつ帰ってくるんだっけ」
「とっくに帰ってきてるよ」
大掃除をしながら妹に話を振ったところ、どうでもいいから手を動かせと言われ、ぐうの音も出ない。彼女は一人でJAXAのイベントへ行く程度には宇宙へのロマンを持っていたはずなのに、なんかしょっぱい。
「お前、宇宙好きじゃなかったっけ」
「宇宙は好きだけどあの社長は嫌い」
「下品すぎる」
「どんな人生送ったら、あそこまで品の無い顔になるんだ」
「ZOZOは一回使ったけど、剛力のときに社長の顔知ってから、二度と使ってない」
高卒でZOZOを立ち上げ、日本有数の資産家になったベンチャービジネスの旗手。売れないバンドマンが孫正義に憧れ、師と仰ぎ、ヤフーに自社を売却することで巨万の富を得て、夢だった宇宙旅行を実現したんだよ。
「へー。でも下品じゃん」
(´・ω・`;)
取り付く島もない。
どうも、いつだったかの金配りを見て、決定的に嫌ったらしい。好きな宇宙を汚したクソ野郎といった感覚なのかもしれません。まあ、帰ってきたことすら知らなかった僕よりマシか。
世間は盛り上がりに欠けた
思えば地上波のテレビ放送も、打ち上げの日こそワイドショーで全力生中継してたけど、宇宙へ行ったあとは比較的ドライでした。ネットでは素直な賞賛と悪し様な批判を見かけるものの、安倍政治やフェミニストネタと比べ、圧倒的に静かです。
確かに、金持ちの道楽を生中継されても「はぁ↓」という感想しか出てこない。それでも日本人初の民間人宇宙旅行なんだから、もう少し盛り上がっても良さそうなもんだ。日本が誇る宇宙飛行士達も、何人かはポツポツと発言しているものの、全体としては大きな話題になりませんでした。積極的に歓迎したのは、野口聡一さんくらいかな。
そんなわけで今日は、なぜ前澤友作の宇宙旅行は盛り上がらなかったのかを考えてみたい。そこには、金持ちに限らず一般ピーポーである私達も陥りがちな「下品さの罠」が隠されていました。
前澤友作は宇宙で何をしたか
そもそも興味を持っていなかったので、彼は宇宙で何をやったのか見てみました。どうやら宇宙からYouTubeを配信していたようなので、まずはチャンネルをチェック。
う、ううん?
再生数20万30万?
いや、十分に凄いけど、日本で唯一、彼しかできないコンテンツなのに、これ? 100億円かけて宇宙へ行ったのに、これ?
100万再生回数を超える動画はこんな感じ。
衣
食
性
衣食住については、既にISS(国際宇宙ステーション)へ行った宇宙飛行士達が語ってるし、オッサンの性生活について言われてもなぁ・・・・・・。
ただ、一つだけ、飛び抜けて人気の動画がありました。
それがこちら。
お金配り。
その回数、驚きの760万再生。
前澤友作、またカネ配るのか。YouTubeの再生数やツイッターのリツイート数を稼ぐのはいいんだけど、宇宙まで行って地上と同じことをしなくても・・・とは思うよね。
動画のコメント欄を見ると、完全にワンパターン。
凄すぎる! 尊敬します! こんな上司がいる会社で働きたい! 等々、圧倒的に少ない語彙と、京楽もびっくりの「!!」連打で称賛されてる。カネを配る動画への称賛コメントって、それはもう「お金ください」と同義じゃないか?
前澤友作とお金配り
一昨年は総額1億円、去年は10億円だったか。お金を配ることで篤志家、慈善事業家のポジションを得たかのように讃える人もいましたが、彼は配る先を自分で選んでおり、基準は明確じゃない。むしろ〝投資〟なんだよね。
批判が起きたのはこれ。
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