上級者向け
【上級者向け】
常識人から見ると主観的に奇想天外、荒唐無稽、完成度が低すぎる(ある意味高すぎる)、突っ走りすぎて趣旨が一見わからない(あるいはそれ自体存在しない)など、その手のプロが見なければ価値を理解できないハードルの高い作品のこと。
【ニコニコ百科事典より引用】
一般的に「上級者向け」といえば、高い難易度ゆえに初心者では理解できない、歯が立たないものを指す。やたらと強いコンピューター将棋から、職人用の工具に至るまで、初心者がうっかり手を出すと大失敗する、あるいは損をしてしまうものが「上級者向け」だ。
スポーツを始める際、いきなりプロ仕様の用具を使わせたら、性能を発揮できないばかりか下手さばかり際立って嫌になるだろう。美容師用のカットばさみは素人には使いづらいし、板前用の包丁は主婦には使いづらい。2万円も3万円もするキーボードを初心者に使わせても価格に見合ったバリューを感じ取れるかは微妙だ。
ゲームにおいても上級者向けは基本的に難しく、初心者では先へ進めない。ルールや遊び方に精通した者でない限り楽しむことは困難だ。中にはその困難さに立ち向かうことを快感とする者もいて、不親切だけで難易度の高いクソゲーを「上級者向け」と揶揄したりもする。「マニアック」とほぼ同義でもあろう。
芸術の世界でも上級者向けは存在するし、小説や物語でも同様だ。筒井康隆の「俗物図鑑」あたりを読んでいただくと、これは上級者向けだとご理解いただけるだろう。登場人物は上級者だし、読んで面白いと思える人も上級者だ。
ただし読むとトラウマレベルの不快さを覚えるのでご注意。登場人物の一人に痰壺評論家がいる。彼は町中にある痰壺の中身を飲(以下略)
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