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【6月4本目】病院の役割分担というやつ〜大病院に全ておまかせでいいのか〜

いよいよ終末期へ突入した母の容態ですが、しんみりしていても仕方ないので、今思うところを書いてみます。親御さんが存命な方は参考にしてみてください。

保険に入っとけ

日本人女性の半分はガンに罹ります。男性は65%もガンに罹ります。年令を問わず入れる掛け捨てのがん保険か、県民共済を検討しましょう。県民共済ならば、掛け金の大きい4型に先進医療特約やガン特約をプラスする形がおすすめです。

入院すると「食費は別」「窓際なら1日3,000円加算」「パジャマの貸し出しに1日700円加算」といった具合でお金がかかります。日本の健康保険制度は高額医療費の上限を定めており、それ以上は税金で賄ってもらえますが、あくまでも〝治療〟の分であり、食費や差額ベッド代は自腹になります。


ガンとの戦いフロー

発見→手術→放射線治療→化学療法(抗がん剤)→緩和ケア(痛み軽減)→死

A・ガンを手術で取り除く(完治を目指す)

B・ガンを小さくする(手術しやすくする)

C・ガンの進行を遅らせる(余命を伸ばす)

D・痛みを取り穏やかな死を目指す(緩和)

かかりやすさ、死亡率は部位によって大きく異なりますが、化学療法を終えた(効果が認められなかった)時点で手術不可なら、あとは死へのカウントダウンとなります。これがいわゆるターミナルケア、終末期の医療です。

A〜D、各段階で無力感・敗北感・絶望感に苛まされるため、インチキ療法に引っかかりやすくなります。感情は理性を駆逐します。正しい相談相手を求めましょう。地域のガン診療拠点病院には必ず相談センターがあるので、恥ずかしがらず相談しましょう。


標準治療と高度先進医療

名前が良くないんだよな、標準治療って。焼肉でいえば〝並〟のように感じてしまう。寿司なら〝梅〟か。実際は、無数の治療を行って得られたエビデンスを持つ治療法です。保険も適用されます。

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