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【無料記事】パチンコホールはコロナ対策で営業自粛すべきか?~パチンコを打たない人に向けての解説~

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先日の123ライト有田店に続き、既に感染した人がホールへ遊びに行き、休業&消毒となる事態が発生しました。当該ホール(ザ・チャンス8)においては保健所の指導のもと、速やかに対応しているようです。

ホールで感染拡大したわけではないけれど、勘違いして、あるいは分かっていながら事態を利用して、「パチンコ屋は危険!営業禁止にしろ!」と騒ぐ輩も出てくると思われます。

そこで、パチンコを打たない人へ向けて業界内部からの発信をしてみようと試みました。どうぞご一読ください。


北海道の雄・ひまわりとは

北海道の緊急事態宣言で鈴木知事は「この土日(2/29-3/1)は行動を控えてほしい」と道民に要請しました。これを受け札幌方面遊協の理事長ホール「ひまわり」が土日の休業を決めました。

一般の方はピンとこないかもしれませんけど、ひまわりを運営する株式会社合田観光は、昔からコンプライアンスに厳しい。強烈な煽りや告知物、インチキイベントから距離を置き、それでいて集客もする道内屈指の大手ホールです。

偉い偉くないという話ではなく、営業のキモとなる土日、しかも給料日後、しかも月末の土日を休業する決断に対して、業界内では驚きの声が上がりました。

そりゃオリエンタルランド(東京ディズニーリゾート運営)のような巨大企業ならば長期休業しても倒れることはありませんが、道内大手とは言え営業利益は32億円。対するオリエンタルランドの営業利益は1,300億円です。基礎体力がまるで違う。うっかりするとコロナ対策で父さんなんてことにも発展しかねません。

パチンコ屋なんて潰れても構わない!という極端な意見は別の問題となりますので、ひとまず横に置かせてください。


潔癖症ではない私でも躊躇したショッピングカート

先日の池田信夫氏のコラムはデマ含みのトンデモ論でしたけど、さすがの私も「パチンコ屋は感染リスクゼロです!」とは言えない。タバコ対策で一般より換気は整っているし、警察の要請を受けて遊技機の除菌に対応しているけれど、当然のこととして感染リスクはあります。

私は先日、ホームセンターのカインズへ買い物に行きましたが、ショッピングカートを押す際、ちょっと抵抗あったよ。取っ手の部分、ウイルス付いてない? ちゃんと除菌してる? いや怖いなって。潔癖症とは縁遠い私でさえこんな考え方になるのかと、我ながら驚いたものです。

ショッピングカートの取っ手と同様、パチンコホールのハンドルやレバー、ボタンなども、不特定多数の人が触れます。ここにリスクはあるだろうなと、おそらくパチンコ業界人のほとんどが思っています。


パチンコホールは他の施設より高リスクなのか

ただし、パチンコホールは他の施設よりリスクが高いのかというと、これは何とも言えない。池田信夫氏だけでなく、出会い系バーと天下り問題で失墜した、前川喜平 元文科相事務次官も、パチンコホールの方が高リスクではないかという内容の発信を行っています。

立憲民主党の早稲田議員は同様の質問を国会で行いました。これについては別の機会に深く掘り下げます。

彼らに共通するのは「ノーエビデンス」という点。本当にパチンコホールは高リスクなのか、数字を一切出さず、イメージだけで語っているのです。彼らのイメージはこう。

・パチンコ屋は客で一杯
・パチンコ屋は換気が悪い
・パチンコ屋は高齢者ばかり
・パチンコ屋はなんか汚らしい
・大声で叫ぶガラの悪い客ばかり

これ、日々パチンコを打つ人の感覚からすると、ちょっと待ってと言いたくなりませんか。今どき客で一杯のホールはごく少数だし、なんなら通勤時の電車や夕方のスーパーの方がよほど混んでる。天井が高く高性能な空調を用意してるから換気は意外と悪くない。感染リスクの高い高齢者もいるけれど、多いのは30代40代の現役世代。そして最近のホールは清掃には鬼ほど気を配っている。

ノーリスクとは言わない。されど、パチンコホールの方が高リスクだと言われれば、何と比較してどれくらい高リスクなのか、最低でも比較してほしいなと思うのです。そもそも、本当にパチンコホールが特別危険ならば、とっくに感染爆発の舞台となっているはずです。

でも今のところ感染が多いのは、フィットネスジムやライブハウスでしょ? なぜこれらの場所よりパチンコホールの方が感染リスクは高いのか、きちんと説明してほしいなと思うのです。


営業自粛をすべきか

政府や自治体、警察行政からの要請に従い、段階的に自粛すべきと考えます。

パチンコホールの多くは現在、客を誘引するような広告活動を自粛しています。チラシやポスターを通じた集客を取りやめようとしてるんです。ホームセンターやスーパーは今もチラシを投入し、安さで沢山の客を集めようとしてますよね。でもパチンコホールの多くは「それこそ感染リスクが高まる」と判断した。

県単位の組合や、混雑する強豪店舗を多く抱える大手ホールほど、「集客」を一次取りやめようとしてるんですね。いや営業そのものを止めろやボケという意見もあるでしょうけど、サービス業において客を呼ばないって、感染者を出してない状況では割と凄い自粛レベルだと思うのですが、いかがでしょう。

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文面がほとんど同じなのは許してあげて・・・・・・。


まとめ

今のところ、既に感染した人がパチンコを打ちに行ったケースこそあるものの、パチンコホールで感染拡大した例は一つもありません。

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↑感染者が来店した大阪のザ・チャンス8

↓同じく感染者が来店したため休業の上で消毒し、再開した和歌山の123ライト有田店

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しかし今後、感染拡大の舞台になる可能性は、他業種と同様必ずある。

だからこそ、現在の広告自粛だけでなく、新装開店の自粛、短縮営業、休業日の設定など、段階的に対応を強化していくことが必要となります。ただそれも現段階においては、感染者の多い北海道や愛知県と、感染者の少ない東北や四国では同一の対応にはならないでしょう。

もしも全国一律無期限休業などとなった場合、話は次のステージへ進みます。ホール経営者には、全国20万人もの雇用と、その家族の生活を守る責務があります。パチンコを嫌う人は多いとはいえ、パチンコホールも民業ですから「コロナ怖いから倒産するわw お前らの給料は払えんwww」なんてことにはなりません。雇用調整助成金を活用しつつ、働く人達を守っていくことになるでしょう。

政府や自治体の要請や行政の指示に従う形で、社会と反目せず、他業種と足並みを揃えて対応してほしいなと思います。


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