旅先で玉粗利について考える
玉粗利って何?
私はダイコクの数値に詳しくありません。そんなんでパチンコを語るなって言われそうですが知りません。語るだけなら資格なんていらないんだよ(開き直り)
新卒でホールに入った際にはホールの繁盛具合を語るのにアウトなんて使ってませんでしたからね。確か稼働率って数値を使ってた。トライコックスというホルコンが導入され、アウトやらTS、TYなんていう単語を覚えさせられました。T1Y・T2Yなんてものは存在しなかったな。だってどんな大当りでも出玉は同じ2400だったし。
英語をコンプレックスとして生きてきましたが、通信簿で1を取ったことあるのは数学ですし、とにかくひたすら計算的な能力を欠いている。それでもデジパチを打つなら台粗って気になるじゃないですか。この店はどれくらい抜いてるんだろうって。
営業マンとなり多くのホールを担当すると、高稼働店の台粗は意外に高く、閑散店の台粗は意外に低かった。おかしい、高稼働店は回らないし、閑散店は回るぞ、なんでやねんと思ったこともしばしば。この、低い台粗でやってるホールなのに甘く感じないのはなぜなのかをボンヤリ考えてました。
ホール関係者にとっては当たり前の話かもしれませんが、玉粗利について書かせてください。
【大前提として】
その台に1日で打ち込まれる玉数は「アウト」
その台に1日で突っ込まれる金額は「台売」
その台が1日で稼ぐ金額は「台粗」
台粗をアウトで割った金額は「玉粗利」
玉粗利とは客が1玉打ったときにホールはいくら儲かるかの数字であり、釘を閉めれば閉めるほど大きくなる。
アウト40000発、台粗1万円なら、1万円÷40000発=玉粗利0.25円
アウト40000発、台粗2万円なら、2万円÷40000発=玉粗利0.50円
玉粗利のマジック
某強豪店は北斗無双を台粗2000円で使っていると聞いたので、この数字を使って考えてみます。なお、便宜的に客一人当り5000発打ち込むとして、二つのホールを比較します。
Aホール
台粗2000円
アウト5000発(客1人)
玉粗利0.4円
一人当り損失額2000円
Bホール
台粗2000円
アウト20000発(客4人)
玉粗利0.1円
一人当り損失額500円
ホールの利益はどちらも2000円なのに、客一人当りの負担額は2000円→500円とぐっと小さくなる。すなわちBホールは負けにくい。すなわちBホールは「出す店」と感じる。全く同じ利益額なのに、客はAをボッタクリと感じ、Bを優良店と感じる。これこそが玉粗利のマジックです。
・・・・・・いや、マジックでも何でもないんだけどキャッチーな言葉って見出しに映えるじゃないですか(汗)
玉粗利とは客が1玉打ったときにホールはいくら儲かるかの数字ですから、総粗利を同じ金額に設定した場合、玉を沢山打ち込むホールほど釘は甘くなります。
ダメなホールはアウトを伸ばせた機種の釘を放置してしまう。釘が変わらなければ1玉あたりの稼ぐ金額(玉粗利)も変わりませんから、打ち込み数(アウト)の増加で粗利の総額は思い切り伸びる。経営としては良い話でも、客の負担感は軽減されません。
強いホールはその台から得る利益を一定額に保とうとする。だから稼働すればするほど釘を開けます。結果、玉粗利は下がるんですね。たぶん。
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