【無料】青森駅前・第三新興街を知っているか
この記事は
レンタカー回送と高速バスで青森までやってきました。軽自動車からハイエースグランドキャビンに乗り継いだ時はサイズの落差に恐怖しましたが、どうにかなるもんですね。無事に到着しました。
青森に来た理由は、note法人会員さんから「ジャムフレンドってどんな店かご存じですか?」と質問を受けたからです。
正直、まったく知らない。
情報島さんで検索したところ、青森・岩手でいくつもの稼働GOLD店舗を持っている。これは見てみたいとやってきました。津軽海峡パチ景色です。
青森の雄・ジャムフレンド
系列最大の店舗、ジャムフレンドクラブ青森店。回送車は送り届けてしまったので、バスと徒歩でやってきました。
郊外型ホールを回る際、電車バスでは本当に厳しくて。特にバスは観光客にとって鬼門中の鬼門です。
そんな中でやってきたジャムフレンド。
平日の昼間、およそ3割の稼働でした。
うん、強い(詳細は法人用にレポートを発行します)。
ただ、打ちたいと思える台がないので、困ったときのストライクウィッチーズ2。腕と根性でボーダーラインあたりまで引っ張れるので、出張時に重宝する機械です。
そしたらまあ、驚きの純正お座り一発。
スキンヘッドの光もマシマシです。
全キャラ召喚からの7テンパイ金保留。パンツじゃないから恥ずかしくないもん。腕も根性も不要でしたわ。
相変わらず連チャンしないものの4000発ほどいただきました。帰りの交通費に充当できるかな?
東京から青森って、東京から大阪くらいかと思ってた。違うのね。広島くらいまである。700キロ超。新幹線で18000円ほどかかります。都合よくレンタカー回送があればいいけど、「東京から青森までレンタカーで来て乗り捨てました!」なんて人が都合よくいるはずもなく、交通費痛い。
なのでぜひホール様におかれましては、法人用をお買い上げください(懇願
競合店もバスと徒歩で回る
バスを乗り継いで、マルハン、メガガイア、スーパードームを訪問。しかしバスの本数は少なく基本は徒歩。各店舗間は1.5km~2kmくらいあり、重いリュックを背負って夏の行軍はちょっとキツい。いや相当キツい。
発汗極まったところで、暑さを感じなくなった。なんならむしろ、ちょっと寒い? あれ? これヤバくない? 脱水症、熱中症、ヤバくない?
たまたま目の前に大塚製薬の自販機があって、ポカリの水色のやつを購入。500mlが一瞬で消えました。人生で最も美味いポカリだった。文字通り、生き返りました。
ギリギリの体調を乗り越えて到着した、メガガイア青森中央店。冷房で身体を冷やしつつ勝負するも、どもならん。
負け金額が15000円を超え、ストライクウィッチーズの利益をふっ飛ばし、甘海でどうにか出した700個をトキオブラックへ突っ込み、わらしべ長者を目指すことにしました。
結果は、
パチンコ、面白い!!
まさかここでVを引くかよ。4500発、15500円いただきました!
パチンコどころじゃねえええ!!
最後に向かったのは、ライジング青森駅前店。東北・北海道で勢力を伸ばすカネマツグループの・・・え、なにこれ。
たばこ?
換金所じゃ、ないよね・・・。
ライジングからほど近く、国道の陸橋沿いにありました。
ペンキ屋さん??
たばこの窓口を凝視すると、
音無響子さんが「永遠の約束です」とかゆってる。
いや、なんだよこれ。
経験上、旅先でこういう謎の建物があると十中八九、
十中八九、とんでもないエリアに足を踏み入れてます。
その証拠に、ほうらね
第三新興街
いやいやいや、なんだよこれ。
怪しいにもほどがあるでしょこれ。
どうすっぺ、ワクワクが止まらない。
青森駅、青函連絡船乗り場の反対側、徒歩5分ほど。場所柄、そりゃ飲み屋街はあったろうさ。シケで出航できないことを考えたら、昭和には赤線(超ダイレクトな売春エリア)(非合法)があったって不思議じゃない。
思えば津軽海峡の向こう側、函館のいかがわしいエリアも廃墟となってたっけ。
ときめきを抑えきれず、パチンコそっちのけで第三新興街へ侵入しました。ごめんねライジング。
とはいえ、これ、大丈夫なのかしら
終戦直後にタイムスリップしてない? 現代に帰れる??
うひょー!
なにこれ!
昭和のバラック!?
まだ営業してるの??
昔は肩を寄せ合うほどの密集地域だったんでしょうね。間口が狭く、天井も低い。
第三新興街、反対側に出ました。白い建物は公衆トイレです。
さすがに入る勇気はなかった。
看板を反対側からも撮影。
このアンテナは一体どこへ繋がってるんだろう。何を受信してるんだろう。
看板を吊り下げてる鉄柱も変な形状で、縦がまっすぐじゃないの。途中、雨水管みたいに屈曲してる。
解体が進み空き地や駐車場になってるため、残された建造物の古さが分かります。
もはや飲食店街としての寿命は尽きています。
しかしれっきとした建造物であり、以前は人が住み、客がいて、エチエチしていた。冬の隙間風は凄まじかったろうねぇ。
こういう場所は地元ヤクザも絡み、権利関係が複雑。自治体は手を出せず、時の流れから取り残され、駅チカなのに近づかない、無価値な場所となってしまう。
第三振興街、それでも生きてるんだよなぁ。店の中から髪をピン止めした、ノーメイクのおばちゃんがゴミ袋を持って出てきたもの。
たださすがに経年劣化はすさまじく、安全上の問題があるのか、通行止めの路地もありました。
でもまあ、通るよね。
間口の高さは170cmくらい。漏電したりせんのか、この配線は。
落雪注意の文字を見て、雪国なのだと思い出す。もっと注意すべきことがありそうだけど。
のばらといえば豊丸のマスコット。たぶん無関係。
飲食業と書いてあるね。ってことは、スナックだったのかも(バーやクラブは風俗業)
通行止めエリアを反対側から撮影。
駅前の大型パチンコホール隣にこの異世界。貴重すぎる。
廃墟なのか現役なのか分からない、絶妙に崩れたバランスが現実感覚を失わせます。本当に僕は2022年を生きているんだろうか。
通行止めの路地で働いてた人は、一体どこにいったんでしょうね。幸せになってるといいなぁ。
ちなみにライジングは、ヘソこそ狭かったものの、道釘もジャンプ釘も下げておらず、驚くことにボーダー付近まで回りました。駅前にこの店しかないのに良心的だと思いました。
終わり。
まだ終わらんよ?
ホテルへ帰ろうとバス停に向かったところ、ライジングの裏手に潰れたパチ屋があり・・・
・・・え?
見にくいけど右下の看板。「アパート入居者募集」「月極駐車場」とある。
不動産屋なの? いやでも明らかに廃墟だし、なんだろう。
店舗正面へ回ってみた。
駐車場だ! 店舗の中が駐車場になってる! ホールだった頃の店舗名が〝リムジン〟だからね! 車だね!
いや、こんな使い方は初めて見たわ。パチ屋の中に車が吸い込まれ、パチ屋の中から車が出てくる。さすが異世界とんでもねえ。
ちなみに左側の青い建物がライジング青森駅前店です。
まだまだ終わらんよ?
あまりの衝撃は、さらなる衝撃で塗り替えられました。
店舗の横に回ってみたところ・・・
謎の入口がある・・・
〝船尾火 ともしび〟
ええええなにこれどういうこと? 駐車場の出入口じゃないよね?
趣はバーかスナックなんだけど、恐ろしいのは天窓から照明が見えるのよ。つまり、人がいる。
さらに歩を進めると・・・
〝スナック人来夢 ジンライム〟
もろスナックじゃねえか。
人が来る夢は叶いそうもないんだけど大丈夫なのこれ。
アパート入居者募集の看板はここにもあり、よく見ると店舗二階、かつてホール社員の住み込み部屋だったであろう部分をアパートとして貸し出してるっぽい。月25,000円、県庁所在地の駅チカ物件ですがいかがでしょう。
しかもこのスナック。
いくつもあった
これ、中身どうなってんだよ。仕切りで区切ってるんだろうけどさ。どうせならPARLORリムジンの風除室や自動ドアを活かし、中を飲食店街にすれば使いやすいだろうに、なんで各店舗の出入口を外壁に付けちゃうんだ。
第三新興街で働いた人はどこへいったのだろうと感傷に浸りましたが、ここにいたわ。
だから終わらないんだって
あまりの衝撃だったので、青森の2泊目は、第三新興街から徒歩2分ほどのホテルに泊まりました。プランがこちら。
安ぅい
部屋に謎のスペースがあるぅ
風呂上がり。
ほてった身体を冷やすべく、散歩してみました。
第三新興街へ。
うひぃ・・・
さすがにこれは入りにくい・・・
写真はナイトショットモードゆえ明るく撮れてますけど、実際は肝試しレベルの暗さです。上の写真のほうが実際に近い。
明るいのは〝第三新興街〟の看板だけで、世にも奇妙な物語かトワイライトゾーンか。
昼間の異世界感はまだ現実的でしたが、夜は〝感〟じゃないです。そのものずばり異世界です。なんなら亜空間です。中に入ったら戻れないやつ。
ごめんなさい、さすがに中へは入れなかった。あぶない人がいたら対応できない。
こっわ。
何が怖いって上記写真の左、店の明かりがついてるの。
働いてる人には申し訳ないけど、てっきり廃墟かと思ってました。軽自動車はお客さんかなぁ。
〝船尾灯 ともしび〟は、営業してなさそう。天窓は閉まってました。
改めて見ると、間口ほっそいな。ていうかその位置の外壁を貫通させて、強度的に大丈夫なのかしら。
正面の駐車場は普通に稼働しています。
いやぁ。
たぶんこの旅行、一生忘れんわ。
ジャムフレンドで見たもの、綺麗さっぱり忘れるインパクトだったよ。
駅の北側はキレイに整備され、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は観光客の人気スポットだそうです。なのに南側は第三新興街。
かつて青森駅前は沢山のホールが存在したものの、他都市と同様、駅前店は淘汰された。モータリゼーションと郊外のショッピングセンターにより、駅は商業拠点としての格を落とします。
青森駅はそこへ青函連絡船の運行停止も重なった。北海道へ渡る人、北海道から来る人の、一時停留地の役割を終えてしまった。
青森駅前は今も地元民でボチボチ賑わってますけど、多くのホールを潤すだけの流動客は、存在ごと消えてしまった。それはまさに、第三新興街の衰退と、軌を一にしてるんじゃないかな。
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