韓国の○○さんを知っていますか?
「韓流」は新たな段階へ突入した
韓国ニュースを追いかけていると、チョグク・ムンジョンイン・キムヒョンジョンの3人の名前を数多く見かけます。チョグクは日本でも報じられた「タマネギ男」の法務大臣。他の二人はまだあまり有名ではないので、まずはムンジェイン政権の大統領補佐官、ムンジョンインからお伝えします。
ムンジェインとムンジョンイン、名前は似てますけど別人です。漢字で書くと文正仁。
混乱するといけないので、ムンジェイン大統領は漢字で文在寅、ムンジョンイン補佐官はそのまま片仮名で記載します。
ムンジョンインをご存知ですか?
この人は以前から韓国政界で最左翼に位置し、北朝鮮との関係さえ良好ならば他に何もいらないという思想の持ち主です。先日は物凄いコメントを吐いてくれました。早くお伝えしたいのですけど、その前に以下の数点を押さえておいてください。より一層、補佐官の言葉を味わえるはずです。
・朝鮮戦争において当初韓国軍は徹底的に負けた
・巻き返して独立を維持できたのは国連軍(米軍)のおかげ
・朝鮮戦争はまだ終結していないため、国連軍司令部は今もソウルにある
・開城工業団地や金剛山観光は、事実上北朝鮮への経済支援
これを踏まえた上でムンジョンイン大統領補佐官の発言をご覧ください。
「南北関係において最大の障害物は国連軍司令部だ」
→独立を維持させてもらった恩を仇で返す発言
「開城工業団地に物資やバスを送ろうとすると、全て国連軍司令部に事前申告せねばならない。それを韓国民が知ったら国連軍司令部は撤収せよと言うだろう」
→北朝鮮へ物資を送れないのは国連軍が悪いと、北朝鮮軍と戦ってくれた国連軍に対して言っている
「昨年作った韓米ワーキンググループは、南北で推進したいことをアメリカ本国に告げ口する。だから北朝鮮は我々を理解してくれない」
→北朝鮮が仲良くしてくれないのはアメリカが悪いという主張
「中国の一帯一路戦略について、米国は韓国に圧力を加えるだろうが、我々はいつでも中国と協力が可能。それが文在寅政権の立場」
→韓国に圧力を加えるなら中国に付いちゃうぜ? アメちゃんいいの?
「駐米韓国大使は韓国政府の意向をアメリカへ伝える役割。なのにアメリカ政府は大使を通じ、自身の意向通りに韓国政府の意見を変えようとしてくる」
→アメリカ政府は我々に干渉するな
「アメリカ大使館の前で市民がデモを行えば、金剛山観光を再開できるだろう」
「我々の基本は韓米関係ではなく南北関係」
「韓米同盟を生かそうとするから南北関係がダメになってる」
どうだ、すごかろ?
文章を少し変えてありますけど、朝鮮日報の原文を読めば、嘘ではないとお分かりいただけるかと思います。
朝鮮日報の記事はすぐ見えなくなるので、アノニマスポストの引用記事も貼っておきます。
半年前、文在寅大統領の欧州歴訪大失敗(北朝鮮への制裁を解除しようと提案して各国で総スカンを食らった外交惨事)について、「日本の妨害があった!」と叫んだオッサンです。
最近ではこんな発言もしています。
「韓国側が核兵器を保有している場合、アメリカとの同盟の必要性はなくなるだろう」
「北朝鮮とは10年~15年くらいで経済連合を組める」
日本の政治家がこんなことを言ったら大変なことになります。
他にも、「日韓の仲裁でアメリカは頼りにならないから中国に仲裁を頼む」と言い放っています。(この場合の仲裁とは韓国の味方をするかどうかという意味)。文在寅大統領はこのムンジョンインを駐米韓国大使に任命しようとしたんですよ。でもアメリカ側から拒否されたというからスゴイ話です。
キムヒョンジョンをご存知ですか?
キムヒョンジョン(金鉉宗)はノムヒョン政権の貿易政策を支え、米韓FTA交渉をまとめた立役者の一人です。そのキムヒョンジョンは今、文在寅政権において大統領府国家安保室第2次長というよくわからないポストに付いています。大して力のなさそうな役職名ですけど、実は極めて大きな力を持っている。前述のムンジョンインを大統領の助言者とするならば、キムヒョンジョンは外交面における精神的支柱です。
文在寅大統領の方針は、
1.南北融和(祖国統一)
2.積弊精算(保守派の殲滅)
3.英雄的な振る舞い
大きくこの3点だったのを覚えていますでしょうか。
内政外政の失敗により3番の英雄的な振る舞いを維持できなくなり、何が何でも支持率を維持すべく、文在寅政権は鉄板支持層にのみ刺さる戦略を繰り出す方向へ切り替えました。すなわち1番と2番の強化です。
韓国政府は日本が南北融和を邪魔していると確信し、韓国内の保守派と同じ積弊(積み重なった弊害)そのものであると信じている。ゆえに日本をゴミクズのように見ます。そんな基本認識の上でムンジョンインは韓国全体の未来像を文在寅にアドバイスし、キムヒョンジョンは現実の外交安保を担う。輝かしき統一朝鮮のため、障害となるアメリカと日本をどうにかしたい。
そんなキムヒョンジョンの発言も見てみましょう。(一部8月号の韓国ネタとかぶります)
「アメリカは我々にGSOMIAの延長を希望していたのは事実。失望するのは当然だ。韓米関係はこれでアップグレードできる」
→GSOMIA破棄でアメリカとはより良い関係になるという発言
8月15日光復節(日本が敗戦した日=韓国にとって重要な記念日)の演説で文大統領は日本について触れた。
「演説は日本へ差し伸べた対話の手である。対話の手を差し伸べたにも関わらず、日本は動きを見せなかった。」
→だから日本が悪い
GSOMIAを破棄した主な理由は「国家の自尊心が傷つけられたから」
フッ化水素等の輸出審査厳格化について
「日本が規制を行えば全世界で生産されるスマートフォン2億3000万台に支障が出る。そうしたカードがオプションとしてある」
→スマホ生産に支障が出たら日本のせい。世界中から批難されるけどいいのか?という脅し
「日本の不当な措置は韓米日共助の助けにならない。米国は自ら考えて行動せよ。私からは仲裁しろとは言わない」
→アメリカは自身の判断で早く仲裁(日本への叱りつけ)をしろという発言
「アメリカは我々の仲裁理論にやや強く共感した」
→翌日ハリス大使は「米国が仲裁する時ではない」と即座に否定
どうだ、すごかろ?
「GSOMIAの破棄はアメリカと意思疎通の上で実行した」と言い放ち、アメリカから嘘つき呼ばわりされたアレです。否定されると「韓米同盟派アップグレードされる」と強弁するものの、アメリカからは繰り返し「失望」を表明されてしまった、あの人です。
ムンジョンインとキムヒョンジョン、ぜひ覚えておいてください。この二人が精神面と実務面で文在寅大統領を支え、韓国の崩壊を加速させます。
チョグクをご存知ですか?
文在寅大統領が法務大臣任命を強行したチョグク。日本でも連日ワイドショーで報じられました。彼の過去発言も見てみましょう。
「徴用工判決を歪曲したり非難したりする韓国人へは当然『親日派』と呼ばなければならない」
→韓国では親日派(チニルパ)のレッテルを貼られると社会から干される
日本を冷静に分析する書籍の著者に対して
「こんな吐き気がする本を出す自由がこの人達にあるのなら、市民にはこの人達を『親日派』と呼ぶ自由がある」
→分析すらも許さない
フッ化水素問題について
「こんな状況で重要なのは、進歩・保守、左・右ではなく、愛国か利敵かだ」
→日本を敵国扱い
イカスだろ?
この人、次期大統領候補として人気No.3です。
彼の使命は積弊精算。戦中の親日派や、親米政権関係者(主にパククネ前大統領支持者)を牢獄にブチ込み、大韓民国に永続的な親北政権を築く、文在寅と彼の支持者にとって欠かすことのできない役割を負わされています。彼らは一様に民主化を叫びます。現在の大韓民国はアメリカの傀儡であり、自首国防を果たしてこそ真の民主化であると考えるのですね。
ユンソクヨルをご存知ですか?
文在寅は選挙中から検察改革を行うと約束していました。韓国は日本と違い、逮捕状請求を行えるのは検察だけ。警察は捜査しかできません。起訴して有罪にできるかの権力は検察だけで握っているため、政治家や経済界の権力者による不正や腐敗は暴かれにくいんです。ゆえに韓国民は検察に不信感を抱いていました。
一方、韓国の大統領は絶対的な権力を持ち、「ウリ」をありとあらゆる形で優遇します。ゆえに政権交代後は必ずと言っていいほど犯罪者として逮捕されてしまう。大統領を逮捕するのは検察であり、検察もそれを使命と考えています。文在寅は自身の逮捕を避けるため、左派(進歩・革新・従北)の悲願である完全なる民主化を達成するために、検察へ手を入れたのですね。
自身の権限により検察のトップへ送り込んだのがユンソクヨル(尹錫悅)という人物。司法試験に10回目で合格した平検事ですが、地方での地道な仕事を経て、パククネ政権時代のチェスンシル捜査チームのリーダーに抜擢されます。当初は注目されていなかったものの、チェスンシルによる国政への不正介入を暴き切り、パククネ政権を倒すという大金星をあげました。
パククネを筆頭とする保守派の壊滅を狙う文在寅は、ユンに目を付けます。平検事をソウル中央地検のトップに抜擢。2年後には検察総長へと任命したのです。
当然、ユン氏は文在寅派と目されていた。
しかし彼は総長へ就任するやいなや、文在寅大統領の腹心であり、法務大臣への就任が取り沙汰されたチョグクの身辺を洗い始めます。娘の不正入学を暴き、チョグク一家の経営する学校法人の巨額詐欺を事件化し、文政権幹部時の不正投資疑惑まで調べ上げます。
ユン氏は左派としてパククネを追い詰めたわけではなく、悪を憎む根っからの検事だったのですね。彼の放った一言が凄い。
私は人に対して忠誠を尽くさない(法に対してのみ忠誠を尽くす)
忠誠を尽くす相手は大統領ではなく法であると、政権の圧力には屈しないと言い切ったのです。かっこ良すぎるだろオイ。むしろ暗殺されたりしないか不安になるレベルですわ。
ちなみにユンソクヨルの嫁さん、美人です。
困ったのは文在寅。まさか飼い犬から秒で手を噛まれるとは思ってもみなかった。というよりユンソクヨルはそもそも権力に屈するタイプの人間ではなかった。下がる支持率を受け、文在寅は奇策に出ます。検察総長以外の検察人事を握る法務大臣に、腹心であるチョグクを任命しました。つまり、ユン氏の部下を文在寅派で固めてしまおうという寸法です。もはやそれしか道がなかった。
ここに、青瓦台(大統領官邸)と検察による全面抗争がスタートしました。
いきなり娘を起訴されてしまったチョグクは後に引けません。全身全霊を込めて検察「改革」を行うのでしょう。明らかに文在寅の犬と化していますけど、そもそも極左(親北)ですからむしろ望むところではないでしょうか。そこまで計算していたのだとするなら、文在寅は意外と策士なのかもしれませ・・・ん?
なお、味方だと思ってユンソクヨルを検察総長に任命した際の、文在寅の言葉が振るっています。
「政府であれ与党であれ、万が一権力に不正があるなら厳正な姿勢で挑んでほしい」
厳正な姿勢で挑まれた文在寅、涙目w
それにしてもユンヨクソル。厳格そうな風貌も相まって日本ならば国民的人気を獲得しそうな人物ですけど、文在寅支持派(左派・進歩・革新・従北)からは蛇蝎の如く嫌われています。なぜなら我らが文在寅を追い込もうとしているから。この絶対支持層は全羅道を中心に国民の4割を占めます。
これからも韓国ニュースは面白い
文在寅大統領のメンタルを支え、韓国の政策全体を北に寄せるムンジョンイン。それを実務面に落とし実行するキムヒョンジョン。国内の保守派を一掃すべく法律行政のトップに立ったチョグク。そして今回触れていませんが、文在寅により地方判事から最高裁長官に大抜擢されたキムミョンス(金命洙)。彼は既にパククネの重罪化を促す判決を下しています。
もうちょっとまともな経済政策と、チョグクの娘に不正入学さえなければ、韓国の保守派は潰されていたかもしれませんね。
ついに不支持率が50%を超え、人気に陰りの見え始めた文在寅政権にとって「支持率打ち出の小槌」である反日的な態度は魅力的に映るはず。益々多用され、酷さを増していくでしょう。そうなったとき、中心には、ムンジョンイン、キムヒョンジョン、チョグクらがいるはずです。
おまけ・不正入学が発覚したチョグクの娘
あれ、この人も美人さんじゃね!?
ていうかジャージ姿のちょっとだらしない感じ、良くね??