息子を殺す製造物責任
自分はもう老い先短い。死んだ後、息子の暴走を止められる人間はいない。今日も小学校から聞こえる子供達の声に発狂していた。こどおじが無敵の人になる前に、親の責任として、失敗作の息子を処分する。
問題の記事から半年。もう書くまいと思っていましたが、報道される裁判の内容を見て、また報道のされ方を見て、もう一度書かねばならないと感じ、記しました。タイトルを含め、気分の悪くなる表現を用いることをご了承ください。
家族
農林水産省で頂点に立った明晰な男の、日本の官僚機構で栄達した事務次官の、至った結論は「殺人」でした。
殺された熊沢英一郎氏(以下、英一郎)は大学を中退した後アパートに引きこもります。事務次官は家賃や生活費を与え、月に一度はゴミだらけな部屋の片付けをしていたそうです。
どうにかして社会復帰させようと事務次官は東奔西走し、義理の兄が勤める病院を紹介しました。アニメ関係の仕事に就きたいという息子とコミュニケーションを取るべくコミックマーケットで売り子まで手伝ったとのこと。
しかし英一郎はどんな仕事も長続きしません。病院では自身のブログに上司の悪口を書き始めます。ついには「社会的な事件を起こしてやる、上司を包丁で刺し殺す!」と職場でわめき散らしました。
連絡を受けアパートを訪ねた事務次官は息子を説得。息子の鞄には包丁が入っていたそうです。
また、事務次官には娘(英一郎の妹)もいました。彼女の縁談はなぜかことごとく破談しました。「あの家には変な引きこもりがいる。彼女の兄らしい」という噂が立っていたのです。
人生に絶望した妹は自殺しました。
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