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レトロではなくトラディショナルを ~SANKYOに伝えたいこと~

この記事は

・レトロパチンコゲーセン・タンポポのSANKYOコラボ。実はSANKYO、入場者にアンケートを採ったんです。その内容とは

ここから先、お前は躁鬱か?って勢いで暗いテンションになります。タンポポというよりレトロ機について語る老害まじりの考察なので、法人プラン、応援プラン限定です。


SANKYOというメーカーの本質


今回のタンポポ・SANKYOコラボ。

まだ読んでいない方は先にこちらをどうぞ。

機械はタンポポが用意し、SANKYOは協賛金を出しただけかな。それでも上場メーカーがレトロ機関連で、わざわざ予算をかけたことに驚いたよ。

入場時にシールを渡され、QRコードからアンケートを答える形になっていた。

レトロ機好きな人から質の高い感想を集めようとしたんでしょうね。

その考え方、その行動だけで、もう嬉しかった。大したメーカーだと思ったよ。パチンコ部門を売却したがってる会社もある中、

そうか。SANKYOはまだ、パチンコを諦めてないんだ

と実感できた。

ありがたい。

なんか泣きそうだった。

SANKYOはレトロ機を無視してない。パチンコの歴史を切り捨ててないのだと。


諦めとは、静かに忍び寄る不治の病


やや無邪気すぎる気もするけど、ありがたいと感じた心に嘘はありません。

と同時に強い羞恥を覚えた。

なぜなら僕は半ばパチンコを諦めていたから。

羽根モノ復権はとっくに無理だと思ってるし、次世代のスマバチは玉すらも使わなくなるのだろう。釘もなくなるのかな。

もう好きにしろよ。そんなものはパチンコじゃない。映像コンテンツやりたいならゲーム会社にでも行けっての。パチンコ業界にはもう何も期待しない。歴史を軽視する国は滅びるんだよ? 業界も同じだろ。死んだあとにレトロ機打つからいいや。

そんな風にやさぐれていた。

有り体に言えば「スネてた」。

50歳の男が、なんて恥ずかしいのだろう。

・・・・・・

最近の方はご存知ないかもしれませんが、ボンペイ吉田って、業界内でちょっと有名だった時期があるんですよ。動画全盛になる前の話ね。

2013年・山口県遊協で講演するボンペイ吉田氏
テーマは「陽はまた昇る」

10年前って今と同様、パチンコ業界の未来は暗い暗いと言われてました。そんな中で「いや違う、結構明るいぞ!」「俺は50年後もパチンコを打ちたいんじゃ!」と言ってのけた。

それが今や諦め、スネて、愚痴るのみ。

理由は分かってる。新台で勝てなくなり、打たなくなり、トレンドについていけなくなり、分からなくなり、知は劣化し、怖くなった。気付けば立派な老害です。

でもSANKYOは諦めていなかった。やさぐれてもいなかった。

恥ずかしかったなぁ。「ボンペイ吉田」は、いつ死んだんだろう。蘇生できるのかこれ? 老害どころかゾンビ害にならない? だいじょぶ?

レスキューキャッチャー@SANKYO
止め打ち攻略してみたけど下手になってた

今回の、上場企業らしからぬコラボ企画は、ボトムアップなのかトップダウンなのかは分からない。それでも確かにただ一つ言えることがある。

SANKYOは、諦めてない。


僕の羽根モノ好きは本当なのか?


タンポポからの帰りの車中。徹夜明け&休憩抜きなのに、眠気なんて訪れる隙間もないほど四本さんとの話は盛り上がった。

彼を下ろしたあと、自宅までの30分。エンジン音だけが鼓膜をゆする田舎のバイパスで、ふと、僕は本当に羽根モノを好きなのだろうかと自問自答した。

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