韓国を追い込んだのはアメリカでも日本でもない
今日も朝から日韓外交に関する報道を多く見かけますが、韓国について今ひとつ切り込んでいないように感じるので、noteに書いてみようと思います。
韓国は「負け成分を減らしたい」
外交力とは国家の意思を相手国により多く飲ませる交渉力のこと。戦争とは外交の極北であり、武力で国家の意思を相手国へ強制するものです。
外交を勝ち負けで判断するのは賛否あるものの、どれだけ自分たちの意思を実現できたかで測ることは可能でしょう。今回の韓国は「輸出管理の緩和(ホワイト国復帰)」を目標として掲げたにも関わらず、何一つ達成できませんでした。自らの意志を一つも相手に飲ませられなかったのですから、完敗であったこと疑いありません。
対する日本はGSOMIAの延長を目標として掲げ、これを実現した。それどころか輸出管理問題のWTO提訴取り下げというオマケまで付いてきたのですからパーフェクトな勝利でした。
これに屈辱を覚えたのか、韓国は二日も経ってから、日本の主張(勝利宣言)は事実と異なる! と騒ぎ始めました。
「日本は嘘をついている。今回は韓国の判定勝ちだった」とのこと。何がどう判定勝ちなのかはよく分かりません。韓国はこういった完敗のケースでは「負け成分を減らす」ことに執心します。野球やサッカーファンの方ならよくご存知でしょう。嘘でもOK証拠なんて不要、ただひたすら「仕方なく負けたのだ(日本の○○が悪い)」といった理由付けをするのです。
韓国の抗議に対して日本はすぐさま陳謝したと発表したらしいんですけど、外務省も管官房長官も「そんな事実はない」とすぐさま否定しています。
嘘と我田引水は、戦後数十年に渡って繰り返されてきた韓国政府の外交そのものです。
韓国はアメリカ兵士の命と世界平和を賭場に置いた
GSOMIA騒動を受け、アメリカは日本への信頼を増し、韓国へは決定的な不信感を抱いた。それも国務省、国防総省といった行政府だけでなく、上院下院それぞれの共和党と民主党、議会関係者まで含め全方向から韓国への批難が飛び出したというとんでもない状況でした。
今回は日本外交史に残る完全勝利であり、韓国外交史に残る屈辱的敗北であったといえます。外交を勝ち負けで判定してはいけない意見もあるでしょうけど、どれだけ意思を実現できたかを考えれば勝敗は明確でしょう。
韓国政府は「いつでもGSOMIAを破棄できる」と主張していますし、共に民主党(韓国与党)のソンヨンギル議員は「日本に与えられた猶予は40日のみだ!」と、高らかに勝利宣言を行いました。何の猶予だか知りませんが、日本は韓国に対しフッ化水素の輸出管理を他国より優遇すべきという図々しい要求から一歩も出ていません。
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