【★★★★★】中国メーカーのタフネススマホBlackview N6000
この記事は
スマホを落とす人
よく落とすんですよ。カバーやガラスフィルム装着は当然として、指に引っかけるストラップも付けてるんですけど、落とす。今回は車から降りる際、手に持った財布とスマホを両方落とした。しかもご丁寧にスマホは水たまりへダイブしやがった。
「スマホは3万円くらいの安いやつ」と決めてるものの、毎年買い換えてるから素直にiPhone買った方が安上がりじゃね? って気もする。一方で、10万円もする端末を落としたらと思うと、怖くて買えない。
これはもう「落とすもの」として考えた方が良さそうです(良くはない)。
中国製のタフネススマホ?
落下や水没に強いタフネススマホといえば京セラのTORQUEが有名ですけど、京セラは個人用スマホから撤退しちゃった。
「要望があれば作るよ!」と言ってるものの、ドコモやKDDI、ソフトバンクからのオーダーがなければ作らないってこと。そもそもニッチな端末なので国内市場限定の3キャリア向けじゃ台数を裁けない。登場を待っていたら、僕は何台のスマホを落とすことになるんだ(憤怒)
なので買ってみたのはこちら。
BlackviewのN6000
ちっさ!
これは写真を誇張してるかなぁ。実際にはこんな感じです。
まあ、小さいは小さいのだけども。
Blackviewとか、Teclastとか、CHUWIとか、ALLDOCUBEとか。いわゆる「中華スマホ・中華タブ」のメーカーは、写真を加工して薄く小さく見せたり、そもそも品質が悪かったりする。日本人からすれば考えられない不誠実さなのだけど、彼らは平気なんだよね。
ただその一方、無名メーカー・BMAXの10インチタブレットを1年以上使い、トラブルなし。昨日もピッコマで悪役令嬢モノのWEBトゥーンを見てました。
そもそも日本メーカーはタフネス端末作ってないんだから、今さら中国製だからと悩んでも仕方ない。
さっそくポチった。
MediaTek Helio G99なので、ANTUTU40万くらい? メモリは8GB、ストレージ256GB。SDカードには対応していません。まあ、256GBあれば十分でしょう。
処理速度については、原神みたいなゲームは厳しいものの、パズルゲームのロイヤルマッチは大爆発シーンでもコマ落ちせず動きました。
こんなちっさい画面でゲームをやる人はいないでしょうが、SoCとメモリは必要十分と感じました。
開封
スマホの化粧箱ってデザイン性が高い。これはiPhoneからだよね。日本メーカーはキャリアのロゴやらなんやら、クソみたいなデザインだった。開封する喜びがなかった。贈答品のような上ブタではなく、爪で引っかけて横から開ける、作業感溢れる箱だった。
中華メーカーはどこも美しい化粧箱にしています。
内容物はUSB TypeCケーブル、PD充電器、そして本体。手持ちのAnker製PD充電器でも充電できました。
端末のサイズ感はこちら。
え、重っ!
200gなので決して重くないはず。iPhone13PROと同じ重量。PRO MAXなんて240gなので、こいつより20%も重い。
なのに、4.3インチの小ささからくる「カタマリ感」により、数字以上の重みを感じる。イメージは、毛筆で使う「硯(すずり)」。
たとえば、iPadやノートPCのサイズで200gなら非常に軽く感じるけど、小さな小さなスマホだと200gでも重く感じてしまう。人間の感覚って面白いね。
厚みにも驚きます。まさに「塊」。
ゴムの一部が剥がれてたため、接着剤で補修した。
それにしてもこの端末、持つというより「握りしめる」感じ。
・・・面白い。
握りしめる、つまり、しっかりホールドできるから、操作が安定する。操作が安定すると、重みは負担にならなくなります。そりゃ、実際の重量は軽いのだから負担は少ないわよね。
端末の上下部分が出っ張っているため、握りやすう。
これなら落とさずに済む!!!
カタログスペックの解像度は低め(540×1200px)だけど、小さいからちょうど良い。これで6.5インチクラスの解像度だったら、文字は小さすぎて読めなくなります。
電源オン
Pixel6aからデータや設定を移行します。
TypeCーTypeCのケーブルは、ダイソーで買ったやつを使いました。
初期設定も簡単になったねぇ。昔は半日近く時間を取られたものです。iPhoneならiCloud経由で環境を復元できるんですかね?
おお、液晶は意外とキレイだ。
むしろ非常に明るい。
公式発表だとTN液晶とあります。だからか、IPS液晶のPixel6aを並べると薄い色味に感じますね。でもこれ、並べるからそう感じるだけであり、単体で見たら十分キレイよ。
Android13をカスタマイズしたOSなのだそうで、トップ画面に置けるアイコンが少ない。フロントカメラはパンチホールではなくティアドロップ型。まあ、小型端末はコンテンツを楽しむためのものじゃないですしね。これもOKです。
早速写真を撮影してみました。
カメラ性能(屋外)
Blackview
Google Pixel6a
どちらもキレイ。空の青さ、深みはPixel6aの勝ちですね。さすが、カメラにこだわった端末だけある。
というかPixel6aは本来、30,000円の端末じゃないんだからキレイで当然だ。
カメラ性能(屋内・食事)
ガストのチキングリルを撮影しました。自宅そばなので、旅先で水たまりに落としたMotorolaの格安スマホと、使ってないiPadも持ち込んでみた。
Blackview
Google Pixel6a
Motorola g52j(カメラは生きてた)
無印iPad第9世代
こっちは大きな差が出ました。Blackview N6000は明らかに「安いスマホ」の絵作りです。AQUOSsense3もこんな色だった。補正しないと使えない。
他の3端末ではMotorola g52jが一番美味しそうに見えます。
もっともナチュラルなのはPixel6aで、iPadは黒がキレイだなと感じました。
カメラ性能(暗所)
Blackview
Blackview(ナイトモード)
Google Pixel6a
これはちょっと比較にならない。え、Pixel6aってこんなにキレイに撮れるの??ってくらいキレイ。物語でも始まりそうな一枚ですよ。シングルレンズでも十分だよこれは。
一方のBlackviewは2眼レンズ。1,600万画素と、4,800万画素です。正直、大きなサイズに印刷しない限り、その差は分からんと思う。容量ばかり食うので、ブログ利用には不向きでしょう。
ただ、タフネススマホの真骨頂はアウトドア。一生に一度しか見られない景色を大きな画素数で撮影するのは、意味がある。アウトドアとは無縁の僕には不要なれど、設計コンセプトは非常に良く伝わりました。
問題点
僕のレビューは、車もデジタルガジェットもサービス業も「求められてるものを提供してくれたら100点★×5つけちゃうタイプ。辛口なのはパチンコ台とパチンコホールの評価だけです。
なので、Blackview N6000は★×5です。だって、落としても平気なスマホはこれしかないんだもの。深夜撮影や料理はPixel6aを使えばいい。取材先のホール外観や、神社仏閣を撮影するとき、落としてもいいタフネススマホを使いたい。
カメラ専用機のつもりだったのに、スマホとして使っても大きな問題は感じなかった。画面小さくて入力しづらい!なんて意見は無視でいい。ならこんな小さいスマホを買うなって話ですから。
指紋認証は快速ですし、画面タッチの反応もいい。チップセットもメモリもストレージも、ミドルレンジの性能を持っている。
解像度は控えめなれど、画面の小ささゆえ粗さは感じません。むしろこれ以上はオーバースペックです。
ドコモ系の格安SIM(IIJ)は普通に使えましたよ。
ただ、テザリングができない。何か設定をいじっちゃったかも? まあ、メインスマホではないのでテザリングすることは無いでしょう。OK。
注意したいのは画面。
サードパーティー製のガラスフィルムを販売していないため、引き続き落下注意です。本体はゴリラガラスを使用してるみたいですが、やはり不安。
あ、そうそう。
中国製らしく、広告の誇張が酷い。
まず左上。全固体電池は世界中が追い求めてる技術であり、格安スマホに搭載されてるはずありません。
そして18日間もバッテリー持ちません。Wi-Fi使用、かつ一度も画面を点灯させなくても5日目にはバッテリー空っぽでした。
次に中段右。-40℃はともかく、摂氏80℃で動くとはとても思えない。これを信じてサウナに持ち込んだら、バッテリーの爆発が怖いよ。
最後に右下、60mから落とせば壊れるだろ、いくらなんでも。ビル20階の高さだぞ。その隣も、身長5mの人間が地面へ叩きつけても壊れると思います。
日本だとこの手の誇張は〝嘘つき〟と思われて売上を落とす。日本人は正直な会社を好みますからね。でも中国メーカーはすぐに誇張するし、画像を加工したがるんだよね。アドバイザーはいないんだろうか。
Blackviewに限らず、広告の誇張を〝嘘〟と考えるか〝お約束〟と考えるかで、買っていい人を選ぶ。アウトドアで使い、かつ広告のうたい文句を誇張として笑い飛ばせる人には★×5です。
あと、僕みたいな、スマホを落とす呪いに掛かってる人へもオススメ。
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