桜の咲くころ
今日の午前中、夫と満開の桜並木を見に行った。もう、午後には雨が降っていた。桜のころは天気が不安定だ。そんななか、人間の世界も新しい境遇がはじまっている。ちがう、むしろ、日本では桜が咲く。だからこそ、四月が始まりの季節になったのだろう。寒い雨のとき、晴天、雨の匂いがかすかにただよってくる曇り空、そんな不安定さが、始まりを感じさせのだ。
もうすぐ、花壇のチューリップも咲き始める。今年はピンクを3種類、植えてみた。冬のはじめに、こんなにも狭い花壇を占領して、もったいないと思いながらも植えてみた。そんなにも、わたしは春を望んでいたのだ。蕾を見ながら思った。去年、長男が骨折で、並木のあるそばの病院に入院していた。満開のさくらのなか、何度も車でその道を往復した。その間、桜吹雪になり、葉桜となった。普段は気がつかない桜が身にしみた。今年は無事に、夫と桜が観れる。川のそばの公園にも行ってみた。球場があり、若い人たちの歓声が聞こえた。桜のなかでは、すべてがまぼろしのようだった。
#桜_さくら_サクラ_Sakura2017
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