吊り戸棚の収納と使い方
連載のように書かせて頂いている、
今回伺わせて頂いたキッチン収納見直し
今回は吊り戸棚についてです。
どうぞお付き合いください^^
ここ最近伺わせて頂くクライアント様のキッチンには
上開き扉の吊り戸棚率が高めです。
実生活では横開きしか使ったことがないので、とても新鮮
今回伺わせて頂いたY様のキッチンもステンレス素材の上開きで、
スタイリッシュな印象としっかりとした収納力が特徴
その反面
・開閉、モノの取り出しや収納の際は踏み台必須(背丈や棚の位置によるけれど)
・開閉扉が一面なので、開けると全開になり収納が丸見えになる
・重いものや大きなモノの収納は出し入れが危険
などなど… 少々使いづらさも気になるところ
ということで現状はこちら
お菓子や大袋の食品、瓶詰め、インスタント食品など収納されていて
同様のモノがパントリーにも収納されているので、同時進行で収納を見直します
ここからはいつもの通り、全出しして要不要や分類を進めると
引き出しの見直し同様、
期限切れの食品や調味料が多く、それらがかなりの面積を占拠してました。
そして最終仕上がりはこんな感じに↓
モノの管理がしやすい仕組みづくりとして、
高さのある場所でも取り出しやすい、ハンドル付きストッカーを選びました。
棚の高さや幅に合わせてストッカーのサイズも変更し、
量や使用頻度に合わせて収納場所を選び、ラベリングを施します。
あとはそれぞれに収納して定位置決定です。
その中でひとつ気になったのが
吊り戸棚にサイズ的に入らない・入れづらい大きさのモノを収納していること。
とりあえず横に寝かせて入れることはできても、そのおかげで他のモノも同じように寝かせて重ねて重ねて重ねて…と収納していて、
何がどこにあるのかわかんない現象を引き起こしていました。
適正量があるように適正サイズもあります。
使用頻度や動作動線に合わせて、
取り出しやすさと収納サイズも丁度良い場所を選ぶことも大切です。
なので大袋の茶葉は
常備茶葉スペースにも近いこちらの棚に移動
ちなみに以前はこんな感じでした
ということで、吊り戸棚の収納ですが
キッチンの収納スペースとして重宝する反面、踏み台を使うといワンアンクションが増えることで、使いづらい・面倒・取り出しにくい・管理しづらく感じられてる方が多いのでは?と思います。
私も以前の住まいは、横開き扉の吊り戸棚のあるキッチンでした。
最初は普通に使ってたけど、毎度踏み台を出して取り出したり片付けるのがだんだん面倒になり、最終的に、イレギュラーなモノが登場した時用の空きスペースに=何も置かなくなった
面倒になる
↓
てゆうかここにあるモノってほんとにいるモノなん?
↓
よくよく考える
↓
私にとって必要なモノとは?と考えを深める
…みたいな感じで、私がモノとの風通し考えるきっかけが始まった気がします。
(今思えば、吊り戸棚が整理収納に目覚めるきっかけだったのかもしれない)
便利な可動式タイプの吊り戸棚(手動・自動)も作られています。
実家で手動タイプを使っていますが使い勝手もよく便利。
だけど、結局は使用頻度激低なモノしか収納されてなくて
別にここじゃなくてもいいのでは?みたいな感じです
なんだかアンチ吊り戸棚感強めで締めくくりそうですが
そうではなくて、
ここに重きを置いてキッチン収納は考えない方がいいのでは?
という考えなんです。
もちろん、キッチンになくてはならない大切な収納スペースです。
でも、あくまでもサブスペース。
使用頻度、動作動線を見極めて
定位置や食品管理をすることが大切。
そうすることで
風通しよくて気持ちのいい
わたしのキッチンに
少しずつ近づけるはずです