岡亭みゆ先生の作品を読んで
大好きな作家先生のお一人、岡亭みゆ先生。先生の作品はお話ももちろん素敵なのですが、その豊富なキャラクターたちがまたみんな素敵なんです。
去る10月にインクトーバーという10月(October)とインクを掛け合わせたイベント?なのかな?が開催されており、そこでみゆ先生が描かれた子いました。私の勉強不足でかその時初めて出会った彼が凄くすごく素敵でかっこよくて、またいい体してたんだ!(みゆ先生、ふだんぷにぷにとしたかわゆい子いっぱい見せてくださるのに、不意にどイケメンでどえっちな身体した漢出してくるからすごく困るいいぞもっとやれください(私はミニっ子ちゃんも等身くんも大好きなんですがほんと)
で、どこだ。どこで出会えるんだ!?!って一人とち狂ってたら、教えていただいたんですよ。で、彼のお話が掲載されている本をお迎えしました!先生自身の御本じゃなかったから知らなかったのかということにして(?)お迎えした御本を読ませて頂いたのですが…凄かった。
優しいの塊な先生が生み出す物語は、やっぱり優しくて、柔らかくて、幸せな気持ちにさせてくれる物語なのですが、今回拝読した物語はヤバかった。いつもやばいけど、今回は別ベクトルでやばかった。
ダークファンタジーという事で、初っ端に出てくる暗殺組織という単語に、手にした剣を狙った相手の首に突きつける主人公。
絵は間違いなくあの岡亭みゆ先生なのに、目にした景色は本当にあの岡亭みゆ先生なのか?温度差で混乱しながら風邪ひきましたね。初手で。(褒め言葉)
でね?何がかっこいいって、このまだ初っ端のページの話するんですが、ページの最後、相手の最期に問いたセリフがかっこえぇのですよ。えぇー!その目のせい!?その目だからそのセリフ言うの!?仕事のたびに!?ぎゃー!ってね。夢オジまっしぐら余裕でしたわ…是非みんなね、御本買って読んでくれ(遅くなりましたがこれはあくまで岡亭みゆ先生への感想なのでネタバレガンガンにアレがよかったこれ好きと続いていきますし、続いてましたよね())
ページをめくりまして、ここで本作のタイトル。これを見た時に、インクトーバーの金色だったかな?の時に、絶対にこれを描かないとみたいな事を言われてた理由がわかりました。
暗殺者という夜に紛れて活動する主人公の髪の色は金色で夜に紛れる事ができない色の対比すごく好き
現れた女の子がまたすきー!
ホットパンツにロングブーツって私の中でブーツ系絶対領域のツートップで、めちゃくちゃ興奮した。かわいい!電気?電流?で生存確認できるってのもすごい!もしかして毎回お仕事行く人に彼女もしくは彼女と近しい能力の人との二人ペアでお仕事に行くのかな?いいな!バディじゃないですか!
というか一晩に10人!?一晩の始まりが何時からかわからないけど…もし彼らの移動手段が普通に自らの足だったら…かなりがっつりサーチアンドデストロイあんどヒットアウェイじゃないですか(お前何言ってんだ)
そしてこのお仕事は依頼によって成り立ってるのか、それともボスさん裏の仕事で、表では普通に会社を経営していて、そこで邪魔になる人間を夜の時間に…?
どっちもありそうだな好き
依頼だったら、暗殺者は選べるんだろうか…人によって、ターゲットによって値段が変わったりするのだろうか…あかん。妄想で話が先に進まなさすぎる!是非ともロパくんの成績表が知りたい…組織内のランクとか依頼の指名できるならいくらからなのかとか…(やめなさい
は?がいい!粗暴さというか雑さというか、オーナーにもそういう態度が取れるのいい。かっこいい!でも何が良いかって、その次には逆らうことができないってのを話からされるのが良い!枷がある男性とても良いじゃないですか!ダークヒーローっぽくてめっちゃ好きです!
ターゲットのことは詮索しない!殺し屋の鏡じゃないですか!でもそれでも個人的に聞きたいとやっぱりあの質問はターゲットみんなにしてるんですね。いいな。ターゲットも手慣れすぎてません?いいぞいいぞ!そういうの超好き!
やっぱ悪いことやってる自覚があるならそういう準備もしてないとと思うので最高のシーンですわ!
でもね、ここでノールックキルかますのー!?泣いちゃう最高、優勝すぎる
相手は不意をついた気満々なのに、ふーんで終わらせちゃうの完璧すぎません?スパダリ並の完璧さじゃないですか。どんだけ人を殺めてきたのあなた…それを考えると悲しくもなるけどごめん。最高にあなたが好きです
あぁ…そうなんだ。逃げられないのはオーナーからというよりは、その執着からの衝動なのか…。
一緒にいるということは彼女がダルシィさんかな?彼女は君が悪いと言っていたけど、紙一枚隔てたから言えることになってしまうかもだけど、私は彼の能力が好きです。暗殺者でその能力で、その形が大鎌のようなものとなれば、まさに死神の鎌で、暗殺者にピッタリすぎる能力だなって思います。とても好きいい。目の色も金色!それで目を隠してるのか!み、見えてはいるんですよね?月明かりで光らないように隠してるんですよね!?
使わない理由が感覚というのがねーもう、ほんと根っからの殺し屋だな!って!(褒め言葉)しかも細胞レベルでそれを欲してるっていうのがいい!一歩違えば快楽殺人鬼なその思考がとても好き!
この魔法陣のようなお部屋ー!すごく好き!みゆ先生の模様爆発という感じで!でも普段とは違うおどろおどろしい感じのコマですごくゾクっとしました。とても好き
この模様たちが結界的な役割をしているのか、それともロパくんが書いたのかとかとても気になります。壁にじゃなくて、床と手足が鎖で繋がれてるのも良い。壁だと足ってあんまり繋がるイメージがないので、ある程度姿勢を変えたりとかが(下半身限定だけど)できるけど、床だと本当にその体制のままでしか居られないからすっごく辛かっただろうな…なのにボスに見せた顔は笑ってるし…なんて子なの…本当にとても好きがすぎる
最後の言葉もきっと彼はそう願いながらも、それが叶うことはないんじゃないかなって私は思ったりします。かなったらそれこそメリバじゃないですけど、彼にとっては平穏な思考の幸せなんだろうなっておもったりしました。まる。
そんなわけでもう何度も拝読させていただいてますこの作品。本当にいい意味でギャップがすごい。
優しくて柔らかくてあったかいほんわりした世界ではなく、鋭くて硬く冷たいぎしりと締め付けられるような世界。あたたかくはないけれど、無関心にみえる暗殺者というキャラだけど、冷たくて痛いくらい生に対する執着があって、ある意味どのお話よりも熱いお話だったのではないかと思いました。
岡亭みゆ先生のダークファンタジー、ほんっとに最高でした。いつかちょっとブラックな(人狼本でいう人狼騒動時みがいな)表紙とかも依頼させてもらえるのでは…!?なんて下心を抱いた私でした。
いや本当に何度読んでも好きです。明日も読んでますきっと。