【映画】林檎とポラロイド(APPLES)を見たので感想、解説を ①
年末年始、なんだか今年は年末感も年始感も全くしないまま気が付けば2023年が始まりもう1週間が経とうかという今日この頃。
あ、皆さんあけましておめでとうございます。
借りてきてあった映画「林檎とポラロイド」も見てないや、もう返却日がすぐそこに!ということで取り急ぎ見たところ、まぁなんとも色々言いたくなったので早速書いておこうと思います。
失礼かもしれないけれど、ハッキリ言ってメジャー作品じゃ無いよね…?ということでとりあえずネタバレ無しのあらすじを書いた後にガッツリネタバレ有りで書こうと思います。
気になっている人はこの映画、ミスリードというか分かりにくい真相的な部分があるので、まずは私以外の感想も含めネタバレは一切見ない方が良いと思います。
というわけでまずはネタバレ無しのあらすじと感想。
あらすじ
一人の男がこの映画の主人公。
男が暮らすのは現代のヨーロッパのような、それでいて少しだけレトロなような現代と平成初期が混ざったような文化の街。
そこではある日突然記憶喪失になってしまう奇病が流行っていた。
主人公の男もそんな奇病にかかってしまい、バスの中で自分が誰で何処へ行くのかも分からなくなってしまう。
そのまま救急車で病院へ、待っていたのは失った記憶は諦めて、新たな経験と記憶で人生を築き直す「新しい自分プログラム」だった。
様々な課題を与えられ、それを経験していく中で新しい記憶として新たな自分を築く。
はたして男はどうなってしまうのか、自分とはなんなのか、記憶を失うこととは?など、哲学的なテーマを含んだ作品。
ギリシャの映画なんだって
今回、私はこの林檎とポラロイドという映画をレンタル店で見かけて本当に衝動的に借りてきました。
それこそなんかないかなぁ…とフラフラ物色していた時に目に入ってポラロイド?写真撮る映画?と思っただけでとりあえず借りてみたので一切前情報なしでした。
で、実際に今観終ってこれを書いているのですが、映画を観終って、これって…と気になった部分を軽くググったところ、知りたかった内容は見つからなかったけど、どうやらギリシャの新人監督のデビュー作なのかな?ということを知りました。
映画界隈に全く詳しくないのでよくわかりませんが、ギリシャ映画が何故か最近流行ってる?ギリシャの奇妙な波なんて言葉まであるそうです。
そういわれるとギリシャの映画は?と聞かれても一つも答えられない…。知らないうちに見ていたってことはあるかもしれないけれど…(まさに今回がそうだし)
ネタバレ無しの感想
とりあえず今回はネタバレ無しでちょっと感想を。
完全にネタバレをするのは別の記事にしようと思います。
一応、本当に何も知らない状態で見たいという人はここから先は見ない方が良いかと。
あ、最初に言っておくと私は好評価よりです。
眠い!個人的に二度見るタイプの映画だった
まず思ったのは、BGMや画面からくる雰囲気がとにかく眠気を誘うということ。
本当に淡々と話が進むので正直に言って睡魔に襲われた。
そのせいで結構肝心なところを見落としていたりして、観終わってから「あれ?どういうことだ?なんか違和感がある…」と思って1.5倍速であっち行きこっち行きしながら二度目を見てなるほどと真相にたどり着いた。
この映画は記憶喪失が流行るなんていうある種のディストピア。
その雰囲気を出すためにあえて淡々と変わり映えの無い街を見せるし、ストーリー自体も余計な派手さはなく進む。
これが視聴者にまでも記憶喪失のようなボーっと感を与え、ボーっとしてるから今主人公がいる場所がどこだったかや、何があったのかなどを視聴者が誤解しやすくなっていると思う。
意図的なのかは微妙なところだけど、記憶喪失の映画でこれはただ眠くてよく分からない映画とは違ってなかなか面白いと思った。
少しネットで感想を見てみたが、やっぱりこの辺が評価の分かれ目で、ちゃんと真相にたどり着けた人とそうでない人でまず評価に差が出る。
そして真相にたどり着いたとしても、最終的な部分で視聴者に委ねられている感はどうしても残るのでそこでもまた評価が割れる。
自分は色々と考察の余地があって、自分の出した答えが監督の思った通りかは二の次で、まずは色んな所に意味付けしてあれこれ語れるのは面白いと感じた。
逆にアクション映画やド派手なSF描写な気分の時にはおススメできない。
DVDに特典映像で監督の対談があり、少し見たのだけど、やっぱり寓話的な意図があることや、主役の俳優はセリフ以外の動きで語ることができるなどの話題があり、ちゃんと見て細かな部分に気づくと面白い映画だと思う反面、その分眠いのがキツイ…(笑)と思ってしまう映画だった。
この映画の真相、ネタバレについては次の記事でガッツリ書こうと思います。(私の個人的解釈で)
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