読書整理:1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
概要
シリコンバレー有名企業の名だたる経営者に対して、アドバイザーとして、活躍したビル・キャンベルのコーチングアプローチについて、様々なエピソードを引用しながら、説明。エピソードそのものは、世界的有名企業の経営者に対するコーチングであるため、一般企業の中間管理職のような、一般人は参考にならないが、本質は、心理的安全性、1on1等で、何を意識すべきなのかを問うており、非常に役にたつことが多い。自分自身が、マネージャーとして、高い成長を志す方は、必読すべき内容となっている。
本書の本筋は、
人であることの原理原則に従う
ことでないかと思う。それは下記の各論で構成されている。
「マネジャー」は肩書きが作る、「リーダ」は人がつくる
部下の敬意を集めるのではなく、敬意を強要してきた。謙虚さと献身を示して、会社と部下に気にかけていることをわかってもらう。
「人」がすべて
どんな会社の成功を支えるのも、人だ。マネジャーの一番の大事な仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるように手を貸すこと。優秀な人材は、持てるエネルギーを開放し、増幅できる環境でこそ成功する。マネジャーは「支援」「敬意」「信頼」を通じて、その環境を生み出すべき。
「支援」とは、彼らが成功するために必要なツールや情報、トレーニング、コーチングを提供すること。
「敬意」とは、一人一人のキャリア目標を理解し、彼らの選択を尊重すること。会社のニーズに沿う方法で、彼らがキャリア目標を達成できるように手助けする。
「信頼」とは、彼らに自由に仕事に取り組ませ、決定を下させること。彼らが成功を望んでいることを理解し、必ず成功できるように信じること。
あらゆるマネジャーの最優先課題は、部下のしあわせと成功。「マネジメント」の「細部」にこだわる
長期的な経営戦略の問題ではなく、オペレーションやタクティス(短期的な戦術)などに関心を持つ。戦略を支える強力な行動計画があるかどうかか。
質問例:会社がいま直面している危機は何か?、どれくらい早く脱出できそうか?、採用はどうなっている?、チーム育成は進んでいるか?、スタッフミーティングはどうだったか?、全員からインプットを得たか?、何が話題に出たか?出なかったか?「人」に求める4つの資質
「知性」:様々な分野の話を素早く取り入れ、それらをつなげる能力
「勤勉」
「誠実」
「グリット」:打ちのめされても再び立ち上がり、再びトライする情熱と根気強さ「正しいプレーヤー」を見つける
人に求めるべき最も重要な資質は、知性と心。
つまり、素早く学習する能力と厳しい仕事を厭わない姿勢、誠実さ、グリット、共感力、チーム・ファーストの姿勢面接で候補者に聞くこと
何を成し遂げたのではなく、どうやって成し遂げたか
使う代名詞が、私なのか、私たちなのか「ペア」を組ませる
ふだん仕事を一緒に仕事をしていない二人を選んで、課題やプロジェクト、決定をまかせ、二人で自由にやらせる。二人に信頼関係が生まれるGoogleの評価指標
核となる属性(過去12ヶ月)
職務で目覚ましい業績を挙げた
世界クラスのリーダーシップを示した
Googleと所属部門の両方にとって最善の成果をもたらした
イノベーションやベストプラクティスを取り入れることによって、グーグルに可能なことの限界を押し広げた
同僚と効果的に協力し、所属チーム内でもメンバーの協力を促した
上級チームのミーティングに大いに貢献した(例えば、十分な準備をして臨む。積極的に発言する、じっくり耳を傾ける、率直で敬意のこもった態度を取る、建設的な反対意見を述べる)
プロダクトリーダの属性
プロダクトのビジョン
プロダクトの品質
プロダクトの実現
自由解答式の質問
この人物を差別化し、有能にしているもの「最大の問題」に切り込む
ある問題が長く燻り続けているかどうか、すなわち部屋の中のゾウかを調べるリトマス試験紙は、チームがその問題を率直に話し合えるかどうか。
「コーチ」が緊張の見つけ人となって見つける人を助けよ
時間や人脈などの資源を、人のために惜しみなく使え。自分の成功を測る「ものさし」
自分のために働いてくれた人や、自分が何らかの硬いで助けた人のうち、優れたリーダになった人は何人いるだろうと考える。それが自分の成功を測るものさし。
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