サウナ日記:駒場公園からの八幡湯とタムサンで宇宙ビール
日曜日の今日は朝から晴れていて気持ちがいい。昨日気分が落ちるところまで落ちたので今日は意識して意識をメンテナンスすることに。
午前のうちに目黒区の駒場公園まで出かけて行って読書と瞑想。2時間くらい滞在するつもりだったので気合いをいれて虫除けを全身にシュッシュと吹きかけていたら、近くで腰を据えて水彩画を描いていたおばさま方が「あら、確かに虫除けがいるわね」と囁くのが聞こえる。すかさず、「これどうぞ使ってください」とお勧めし、ちょっとおしゃべりする。お二人は川崎の水彩画愛好グループの中まで、週末に場所を決めて集まってみんなで絵を描くらしい。健康な趣味だなと思った。私も何か似たようなことをやってみたい。差し出した虫除けも使ってくれて、喜んでもらえたので嬉しくなる。
午後は代々木八幡に移動して、前から気になっていた八幡湯へ。ここは女風呂にしかサウナがないという、都内でも珍しい場所。ところでどこのサウナに行っても絶対に男湯の方が混雑してますよね。一体なぜ?
番台で700円を払うと、サウナマットとサウナ室を開ける簡単な鍵のようなものをくれる。
サウナ室はコンパクトで、一人で幸せ、二人も入ったら十分、三人いたらムンムン、四人いたら呼吸困難という感じ。正直一人がベスト(当たり前)。私が入った時は一人で、途中からお姉さんがもう一人だったのでかなり快適に過ごす。
水風呂はないけど立って浴びられるシャワーで冷たい水を浴びれば体は効率良く冷やせる。そして整いスペースもないので、洗い場の隅っこに椅子を置いて壁によっかかってぼぉっとする。2歳くらいの女の子とお母さんがせっせと入浴をしているのをぼんやりと眺める。あのおちびさんは湯船でおしっこしてそうだな、などと思いながら。私たちはどれくらいどこの誰だかわからない人のおしっこに接触しながら生きているのだろう。わからなければ別にいいんだけど。
壁に大きく描かれた絵には、日本でもう3人しかいないという銭湯絵師のお一人、ナカジマさんのサインがある。富士山ではなくて、東京の街を代表する東京タワーや六本木ヒルズなどが緑の中に埋もれているのを遠くから見たような構図がユニーク。隅っこにアマビエもいる。
アマビエ?と思って確認すると日付が2021年9月24日とあり、その頃に記憶を飛ばす。
まだ緊急事態宣言下で、私はちょうど新しい仕事に切り替えるタイミングだったからこっそりと一人で広島の尾道や離島を旅行をしていたんだけど、どの街に行ってもほとんどお店は閉まっていて寂しかった。その頃にはもう1年半近く続いていた在宅ワークに慣れきって、その状態の終わりを願うのも忘れ始めていた頃。もう世界は元には戻らないのかも、と半ば受け入れたような気持ちで各地を歩き、それでも家を離れて旅ができたのは良かったのだけど。アマビエを見てアマビエとわかるようになったのはあの頃からだ。
700円でサウナに入れるのはずいぶん安い感じがするし、混んでさえいなければすごく快適なのでまた空いてそうな時間を狙って行こうと思う。
3セットサウナに入ったあとは、最後の外気浴は八幡湯から歩いてすぐのクラフトビールやさんタムサンのテラスで。髪の毛も割と濡れたまま、おっさんみたいな薄いTシャツのまま、化粧もしないまま、嫌われたらどうしようと思いながら(だったらちゃんとしろ)入店すると、にこやかに迎えてくれてほっ。ここは宇宙ブルーイングのビールがタップで飲めて最高です。
八幡湯+タムサンで1950円のお楽しみ。
また行こう。今日も一日、お疲れ様でした。