リアルライフ リバーサイド #2
0歳 30歳
リバーサイド
私が生まれてすぐに、両親はシンシティからリバーサイドに引っ越した。家が手狭になったからであるふ、私達の家族は妹が生まれる4歳頃までリバーサイドで過ごした。
リバーサイドはシンシティの目と鼻の先だ。そして私達は文字通り川沿いに住んでいた。
5歳の時にシンシティに引っ越すのだが、あの川を越えるのが大変だったと、父は語っていた。歩けば10分じゃないかと思ったが、その意味が分かったのは私が成人してからだった。
サツキ荘
私達の住まいは新築木造2階建て10戸の2Kアパート。6畳3間で構成されていて、玄関、風呂、トイレ、キッチン、次の部屋が居間と押し入れ、その奥が寝室と言った感じの長方形の間取りだった。
住居者の殆どが子供のいる若い家族で、住民の仲は非常に良かった。 アパート内で住民が集まって宴会をしていたのを覚えている。
今はかなり老朽化しているが、このアパートは半世紀経った今でも現存している。昔のアパートだから名前に「荘」が付いていた。サツキ荘としておく。
隣人
私達家族は1階の角部屋、隣にはビッキーと言う同い年の女の子が住んでいた。この年頃は、女の子の方が体が大きいが、この子は元からデカイ女の子だった。現在の身長は170はあるはずだ。
私達は仲が良くて、いつも遊んでいたらしい。
覚えていないが、虫嫌いな私は、虫を掴まされて泣かされていたと、母から聞いた。
軽くイジメられていたからか、恋心は無かったと思う。ビッキーと幼い時の甘い記憶は全く無い。当時の私は女の子に興味が無かった。
再会
30歳手前の時期に再会と言うか、見に行った事があった。親同士は今でも交流しているからだ。リバーサイドの雑貨屋で働いて、母が行ってみたらと言うので見に行った。
当時、私もビッキーも独身だったからだろう。親が変に気を効かしたのか、言われたので、一応は見に行った。
店員が多数いたが、高身長でビッキーだと思った。記憶と一致しない顔だった。20年以上経ってるからね。名札を確認してないから他人だったかもしれない。
特別な感情があった訳でもなし、話しかけはしなかった。元気そうだったので良しとした。それ以降は親から話しはなかったが、ある日、ビッキーが結婚したと聞いた。彼女の幸せを願いたい。
後書き
書くのに時間がかかる。私は書いた後は何度も読み直したり書き直したりするタイプなので時間がかかる。