形あるものはいつか壊れる
「諸行無常」という言葉が、好きというか、しっくりきている。
私は、物事にこだわりすぎないようにしている。
形あるものはいずれ壊れると思っているからだ。
世の中は循環してる。
流れる川の如く。
そしてそれは既に元の川ではない。
循環する事でこの世の中は成り立っている。
お金も組織も、人間関係も流行も。
因果応報も循環の一つ。
変化というものは恐ろしいもののように感じるが、
本来、変化こそが常であり、
変化しない事の方が異常だ。
変わらないものは、淀み、腐っていく。
政府は家計からの支出をどうにかして増やそうとする。
貯蓄されると経済が回らないから。
組織は人をどんどん入れ替える。
そうでないと腐敗が進むし、保守的な、生産性のない集まりになってしまうから。
変化に対応できないと、生物は弱くなってしまう。
変化を恐れると、心は弱くなってしまう。
バランスを保つには、こだわりすぎない事が肝だ。
蝉の声が聞こえなくなった。
もう時期、葉は鮮やかに染まり、やがて散って行くだろう。
形あるものはいずれ朽ちて行く。
積み上げたものは崩れ、またその上に新しいものが築かれる。
人は皆生まれる。
そして人は皆、いずれ死ぬ。
すっかり冷めたコーヒーをすすりながら、そんなことを考えた。
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