モノメタルモデル「氷室(ヒムロ)」
あけましておめでとうございます。
2025年の初売り、モノメタルモデル「氷室(ヒムロ)」が発売となります。
ある意味で最もenらしいヨーヨーかもしれません。
スペック
素材:A6061
直径:56mm
幅:46mm
重量:54.6g
軸:M4 * 8mm
製品概要
上に書いてある通り、ヒムロは超軽量であることが特徴のヨーヨーです。
角の少ない滑らかな形状とA6061のフローティなフィーリングは60gを大きく切る軽さにより更に強調され、独特の操作感を生み出しています。
通常のモノメタルよりもかなり削られたリムですが、重量配分の妙により回転力はしっかりあります。
「この軽さでここまで回る」という、操作感とのギャップがアクセントになった、気楽に振るには最適と言っていい機種に仕上がりました。
設計意図
ヒムロは端的に言うと「雪」がテーマのヨーヨーです。
事の起こりはNYC2024の協賛お誘い。
enがNYCをスポンサーさせていただくのは例年通りの事となっていましたが、これまでそのタイミングで何かをリリースできたことは少なかったです。
せっかくenの活動が積極化している今こそと思い、開催タイミングである冬、ひいては「雪」をテーマに作ろうと思い立ち制作がスタートしました。
テーマが先行する本作ではまず「雪」自体の要素の洗い出しから始めていくことに。
雪というものの在り方を考えた時、以下の要素に思い至りました。
①ふわふわと降り積もるさま
これらをヨーヨー的に解釈するとこうなります。
①ひときわ柔らかく、軽い操作性
上記二つを落とし込んだ結果、ヒムロが生まれました。
形状と重量を以てA6061の素材特性を活かし切り「まるで存在しない」ようなフィーリングを持った、そんなヨーヨーです。
名前は「氷室神社」から取られています。
氷を貯蔵する氷室という、言うなれば昔の冷蔵庫が神格化されたもので、静岡県法多山の尊永寺や奈良奈良市に建立されています。
カラーバリエーション
今回は冬、雪に関連する言葉を美称として色に当てはめています。
白銀(しろがね):シルバーブラスト
薄氷(うすらい):シャイニーアイスブルー
深雪(みゆき):シャイニーエメラルドグリーン/ティールフェード
* NYCエディション:ネイビーブラスト
ロゴ
ヒムロのロゴは「割れた雪の結晶」をイメージして制作しました。
十字線の入ったひし形を斜めに分割し、結晶をミニマルかつ抽象的に表しています。
まとめ
enという日本をテーマにしたブランドが作るならば、日本人の感性に寄り添ったものであってほしい。
ヒムロは諸行無常、侘び寂び、もののあはれと「移ろいゆき、変わりゆくもの」を美徳としてきた日本人の感性ならではの着地点ではないかと思います。
「雪」をテーマに制作した本作。
最も日本らしく、最もenらしいヨーヨーかもしれません。