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「街中に漫画があって欲しい」その想いを東京ドームシティでカタチに。【enXross HACKATHON 参加者インタビューvol.2「趣味はパイナップル」】
皆さん、こんにちは。
enXross 事務局の野中です。
「enXross HACKATHON」では、全93チームから選ばれたファイナリスト10組による最終プレゼンテーションが行われました。
ハッカソン参加者にフォーカスを当て、決勝に選ばれた日本チーム全6組、そして奨励ピッチの優勝チーム1組、計7組のインタビュー記事をお送りしております!
第二回は、enXross HACKATHON 決勝ピッチ ファイナリストのチーム「趣味はパイナップル」です!チーム代表として決勝の最終プレゼンテーションに登壇された今谷真太郎さんにお話を伺いました。
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ARアプリケーションを開発
「enXrossのテーマを見て、これは今まで自分がやってきた『漫画』と『XR』のコラボレーションが一番活かせるな、と」
「漫画」と「AR」を組み合わせた作品「AR Signage Comic」は、審査会でも高い評価を受けた作品の一つだった。エンタメとして、日本の一大コンテンツとして愛されている「漫画」を題材にする今谷さんの作品の原点は大学にあるという。
―――(今谷さん)私自身、漫画を描くのが趣味で。大学2年生の時に友人とイベントに出すために、一緒に漫画を描いたのがきっかけです。
その後、大学院で漫画を軸に何か作ろうとなった際に、たまたま最初仲良くなった友人がVR・ARに詳しかったので教えてもらいながら、今回の作品の原点ともいえる『ARコミック「壁」』を制作しました。
enXross HACKATHONに興味持ったきっかけとしては、賞金がすごいっていうのはありつつ、テーマとして「エンタメ」が強調されていたので、これは今まで自分がやってきた「漫画」と「AR」のコラボレーションが一番活かせるんじゃないかなと思いました。
今回参加してみて、東京ドームという大きな場で発表させていただいてすごく嬉しかったです。また、参加者の方からも「すごく良かった」、「あの作品からこの作品に進化したんだ」といったコメントを頂きました。
これまで続けてきたことが繋がって、今回大きな道となったのがすごく良かったです。
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XR CREATIVE AWARD 2022で大賞を受賞した『ARコミック「壁」』
(出展:XR CREATIVE AWARD 2022 | XRコンソーシアム)
「東京ドームシティなら『聖地巡礼』と『漫画を読む』という二つの体験が同時にできる」
「AR Signage Comic」は、スマートフォンを通じて東京ドームシティのデジタルサイネージ上に漫画が登場するARアプリケーションだ。テックとカルチャーの街「渋谷」や他のサイネージを持つ複合施設ではなく、”東京ドームシティだからこそ”の「価値」を活かした、今谷さんの構想とは。
―――(今谷さん)まず、アプリへの「馴染み易さ」というのは意識していました。ARについて分からない人もまだまだ多いので、難しくなり過ぎないことに重きを置きました。実際、他のチームに比べると使っている技術自体はすごくシンプルです。
そして、漫画というのは、想像の余地があるから面白いと考えています。白黒で動かないが、「どういう動きをしていて、どういう空間なんだ」というのを想像できるから面白いのかなと思っています。だから、漫画はあくまで壁に沿うような形式で、従来の漫画の形式を保ちながらARと組み合わせました。
漫画を出す場所については、東京ドームシティの一番大きなサイネージ(アベニュースーパーリボンビジョン)が、パッと目に付いたんです。このデジタルサイネージにスクロールマンガを出せば、シンプルで分かり易く、かつインパクトがあるというところで決めました。
東京ドームシティのデジタルサイネージにイベントの告知を掲出することは、告知したイベントが同じ東京ドームシティ内で開催されることから、広告効果が高いと考えています。
なので将来的には、東京ドームシティのデジタルサイネージに掲出されるイベントの告知とコラボして、告知自体を漫画として映し出すという使い方も想定しています。
また、東京ドームシティが舞台となる漫画とコラボすることで、「聖地巡礼」と「漫画を読む」という体験が同時にできて、多くのファンの方々に喜んでもらうことができると考えています。
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「ポケモンGOやInstagramのフィルターに、ARの技術が使われているということを、知らずにみんなが使っている」
「XR」が今後より普及していくためにも、人々が最新技術に触れ合える機会を増やしていくことが重要となる。XRがすでに日常に溶け込む意外な実例、そして東京ドームシティが人々に提供できる価値を今谷さんは語る。
―――(今谷さん)XRに興味が無い大多数の人は、「何か取っ付きにくい」、「ARって全然分からないから触らないでいい」、「XRって何だ」という印象を抱いています。
しかし、『ポケモン GO』みたいなARと言わずに自然に溶け込んでいるアプリだったら、普通に使っていると思うんですね。だから、ARと言わずに自然に溶け込ませるっていうのは大事なのかなと。
また、すごい強力なIP(例:ウルトラマン)とコラボすることで、AR自体には興味ないけど、キャラクターが好きだから行くということは当然あると思います。
その第一歩になれるのが、enXrossといったイベントじゃないかと思います。今は大々的に「XR」をテーマとしたイベントですが、今後東京ドームシティ全体として「XR」を自然に溶け込ませていければ、「アトラクション乗れるんだ」、「楽しめるんだ」みたいな感じで東京ドームシティに行ったら、「実はXRを体験してた」みたいなカタチが増えて良いですね。
本当にARという単語をわざわざ言わない、出てこないみたいな、当たり前にみんなが楽しんでてという状態が理想的だと考えています。
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