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葛西純という男
私は昔からプロレスが好きなのは既に書いた通りなんだけど、最近、特に葛西純という男にハマっている。
今やプロレスファンなら誰でも知っているデスマッチ界のカリスマだ。この人の試合は観る人を選ぶ。なぜなら、めちゃくちゃ血が出るんです。それも引くほどに。それはまあ普通に日常生活を営んでいたら見ないであろう量の鮮血を毎試合見せられます。文字にしただけでも怖い笑。
私ももともと新日のようなプロレスから入った身なので、デスマッチはどちらかというと苦手だったんですね。大量に血が流れる試合なら尚更。そんな私がなぜ今になってデスマッチの惹かれるのか、その中でも葛西純に魅了されるのか少し考えてみたい。
私が好きなプロレスラーは大体色気も兼ね備える。アントニオ猪木、武藤敬司、中邑真輔、鈴木みのる、エル・デスペラード 、そして葛西純。
この中においても葛西純の存在感は異様だ。なんだろう。言葉を選ばずに言えば彼の後ろには常に「生きるか死ぬか」が付き纏う。もちろん純粋なプロレスも試合中に死ぬような事故や重大な事故が起こりうるのを知ってます。その一方で、葛西さんは濃度の高い「生死」を背負って試合をする。かといって暗い性格で会場がどんよりするわけではなく、反対に天性の明るさの持ち主でファンを魅了する。この相反する要素を兼ね備えた上で、尚且つ毎度の如く血を流す。まさに「何だこの人は!?」な選手なのである。
人は自分を投影しやすい対象に惹かれやすい。その点、葛西さんはデスマッチ界どころかプロレス界で光を放ちまくるカリスマではあるが、その一方で人間臭さももつ。
試合後に感極まって泣くし、日頃の痛みを忘れる為に毎晩ストロング缶を飲むし、一人娘との日々の日課をXにアップする出来るパパでもある。
そんな人間味溢れる男が毎度の如く血を流して戦う姿に自分を重ねてしまうんですよね。もちろん蛍光灯で殴られたくないし、カミソリボードなんてずっと裏にしていたいし、画鋲を踏んだ日には一生分泣くと思う。それでも、そんな血みどろの中で、非日常の極限状態の中で「生死」を感じられるのである。一歩間違えたら死に至る瞬間なんて沢山ある。それでいてプロフェッショナルとして、デスマッチファイターとしてギリギリのラインを攻め続ける。今思えば、レスラーだけでなく観る側もそうとう変態なのだろう笑。
これを書こうと思ったとき、「血が流れるのを見るのが非日常的だ」とだけ書こうと思ったがなんとチープな考えだったかと今になり思う。書いているうちにこんなに長くなっちゃいました。明日、ロリクレ✖️葛西純コラボグッズが届くらしい。葛西さんのパーカー着て、Devil全開で資格勉強に更に熱を入れよう。