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語学学習のこれまでと展望
昨日はトルコ語ネイティブ(日本語学習者)と1時間ビデオ通話をした。彼の日本語と僕のトルコ語のレベルには雲泥の差がある。学習歴が全然違うので当然なのだがちょいと悔しい。
— えぬもり (@1canavar12) January 3, 2025
その一方でいろいろと学習の方向性の修正アイデアが浮かんだのでよかった。
ツイッターでこのような書き込みをしたあと、自分のトルコ語学習がどのようであったのか、そして今後どうすべきなのかについて、いろいろと考えたので、簡単に整理したい。
誰が読んでも役に立たないことは保証する。読まなくて大丈夫だ。
なお以下では、演繹・帰納という言葉が深い見識もなく、なんとなく使われている。ごめんなさい。
これまでの学習状況
トルコ語学習は、おそらく2年くらい継続してやってきている。
「おそらく」というのは、いつ始めたのかを全く覚えていないためだ。
使用テキストとしては、トルコ語の王道(?)と思われる下記2冊を利用してきて、現在は『ステップアップトルコ語』の学習が大方終わったところだ。
基本的にトルコ語学習は、インプット重視というか、インプット偏重気味に学習をしてきた。
こうなった理由は、これまでの英語学習と教材の制約がある。教材の制約というのは、英語様やほかの超メジャー言語様と比べて学習教材が少ないため、問題をたくさん解いて何かを習得するという方針は向いていないという意味で、制約があるのだ。
しかし影響が大きかったのは前者だ。現状の分析には、これまでの英語学習を簡単に振り返る必要がある。
これまでの英語学習
受験英語は、文法問題集と長文問題集をやり続けて、何とか乗り切ったタイプの人間だった。
簡単にいえば、文法規則を一通り学習して、演繹的に個別の問題を解いていって、文法の規則をより洗練化していくイメージだ。
高校生自体に特にこの『vintage』は何週もやって、英語が得意だという自意識をブクブクと膨らませた記憶がある。本当に英語ができるわけではなかったことは言うまでもない。
大学入学後、3年時に一念発起してバックパッカーのようなことをして、その間にある程度英語が話せるようになった。その期間は、当然アウトプット(≒会話)が多かったことも一因だが、自意識としては、下記の教材を何度も繰り返し英訳するトレーニングをしていたことが非常に大きいと思っていた。
それなりの量の英文を暗唱(瞬間英作文のようなもの)をすることによって、会話の際の詰まりが減ったし、自覚的に英語が話せるようになったと思っていた。少し意味が違うが、帰納的な学習を意識した結果少し英語が話せるようになった。
受験英語の時代
大枠の原則を頭に入れて、それを応用することを意識。(演繹)
大学生時代
個別の文法事項の例文をまとまった量を覚えて、会話に応用。(帰納)
まとめるとこのようになる。
$${\underline{後者のみを真に受けてトルコ語学習を2年間やってしまった}}$$、というのが僕の反省点となる。
これまでのトルコ語学習方法
単語の学習は、Ankiというアプリをずっと使っている。詳述はしないが、その名の通り暗記の強い味方だと思う。
先述の教科書2冊の索引ページに乗っている単語を、教科書の進度に関係なく、とにかく気合で覚えるのが私のスタイルだ。
(なお、誰にでも薦められるような方法ではないと思う。)
とにかく単語学習は、継続が一番だと思っているので土→日の練習に徹している。当然日→土もやれることに越したことはない。しかしどこかで嫌になるのが目に見えていたので、やらないようにしている。
一方で文法学習については、英語学習のところで書いた帰納的なアプローチを採用している。とにかく例文を覚えるのだ。
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著作権に配慮する必要があるので、本文の例文をそのまま出せないので適当な別の例を載せる。
上の日本語を見て、トルコ語に翻訳するというのをこちらもAnkiを使って毎日やっている。
これを教科書に出てくるすべての本文・例文で行っている。
ただこれだけだ。ほとんどすべてのトルコ語学習をAnkiで賄っている。
学習の問題点
帰納的なアプローチでしか学習をしていないことだ。
とにかく例文を暗記することを繰り返しているので、蓄えて得られた知見をチェックするための問題演習(演繹)を全くしていない。
一方、型を応用して別の表現に変えるトレーニングをほとんどやってこなかったために会話には苦心した、と思っている。なので今年は学習の重点を、問題を解いたり読んだりしていくことを重視していこうと思う。
— えぬもり (@1canavar12) January 3, 2025
だから驚くほど文法ミスが多い。
英語で話すときも大量にミスをするのだが、それにしたって多い。
こんな単純な問題点を書くためになぜここまでつらつら書いてきたのか。その単純な問題点に気づかずに2年間学習してきたのが、あまりにも悲しくなってきたからだ。
加えて、この本をひどく誤読していたことも影響している。
いわゆるSLA研究の本だがこの本の中には、例文暗唱を勧める話があった。それを真に受けて、帰納的なアプローチに終始していたのだが、そもそも例文暗唱がどうして勧められているのかというところをきれいに読み飛ばしていた。
第5章で紹介した、一九六〇年代までのオーディオリンガル教授法の時代には、例文やダイアローグの暗記が重要な学習活動の一部でした。その後、教授法は、オーディオリンガルから コミュニカティブ・アプローチの時代に移り、例文暗記は人気がなくなりました。その背後にあるのは、言語の本質は創造的である、単語と文法の組み合わせで無限の文をつくれる、という発想です。ですが、すでに第4章でくわしく述べたように、それだけでは言語習得は不可能です。実は日常言語のかなりの部分が決まり文句で構成されている、という研究もあります。
第二言語のデータベースを増やし、自然な表現を身につけるために、特に母語と第二言語の距離が遠い場合は、よく使う表現や、例文、ダイアローグなどを暗記することが効果的でしょう。単文を暗記してもよいですが、それだと一文以上の情報を司る談話能力や、社会的に適切な表現を使うための社会言語学的能力が身につかないので、ダイアローグの暗記のほうが効率が良いと思います。
引用の中でもあくまで、「単語と文法の組み合わせで無限の文をつくれる、という発想」との比較しえて、暗記(暗唱)が良いと言っているだけで、そうした発想のすべてを否定しているわけではない。その本が書かれた時点での語学学習の潮流に合わせた書き方であることを踏まえなければならなかった。
総合的な文法知識と照らして、正しい答えを選べるようになることは、引用で言われている流行の学習法に近いところにあるのだと思っている。文法の知識を重視する立場からすれば、必然的に問題演習を通じてそれが正しいことを定期的にチェックする必要があるからだ。
終わりー展望
だらだらと長く書いていると、本当は何を書きたかったのか忘れてしまった。とはいえ、僕はこういうことを言いたかった。
とにかくいろいろと思うことが多々あったのでnoteか何かにまとめて書いてみようと思う。たぶん。
— えぬもり (@1canavar12) January 3, 2025
思ったことの骨子としては、インプットとアウトプットの二項で語られることが多いけれど、インプットをもう少し細分化して、帰納的、演繹的なインプットがあるよねという話を書きたい。
インプットを細分化して、片方に偏らないようにしましょうね、ということだ。
そして僕は偏ってしまった言い訳を長々と書き、極めて単純な展望ー問題を解きましょうという結論に至った。
私が書いてすっきりしたという意味で、脱糞に近い文章だ。
文字通りクソみたいな文章をここまで読んだ人には、感謝したい。