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広い間口の、ど真ん中に立つのは複雑な心境です。

本当に
必要なだけってのは
むずかしい。
見たら欲しく
なるもんなあ。

  『きょう、何回笑った?』 神岡学著 PHP研究所刊



夫君の好みは、わかりやすい。

食べ物ではなく、女性のタイプの話である。

例えば、二人で道を歩いていたとする。
すれ違い様に

「今の人、かわいかったね」とか、
「えらくグラマーだったね」とか言うと

あからさまにぎょっとした顔をして
「おれがどこ見てたか、どうしてわかるんだよ」とうろたえる。

スーパーのレジの人の話をしていて
「○○に、ちょっと寂しそうな感じの美人がいるんだよなあ」と
ニヤケようものなら

「ああ、あの泣きぼくろの人ね」と切り返す。
すると
「げげ、なんでわかるんだよう」と、おののく。

非常にわかりやすい。

俗に、「女房が妬くほど亭主もてもせず」というけれど、

ドラッグストアのレジで
「言おうか言うまいか迷ってたんですけど・・・・
いつも笑顔がすてきですね」と言われたり、

夜の繁華街を歩いていて、水商売風のきれいどころに
「いやあん。かわいい!!!」と抱きつかれたりといった
逸話の持ち主なのであなどれない。

(どちらも、その後の進展は全くないのだが。。。)

この逸話が「もてて」いる現象なのかと言うと
はなはだ疑問ではあるけれど、

当の本人は、武井咲と木の実ナナを同列で語れる間口の広さである。

えっ???

ちょっと待って。

その広い広い間口のど真ん中に、私がいるってこと?

えらいフクザツな心境なんですけど。

2011-11-18 14:58:04 up


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