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自分の年齢を、他人軸で知ることの是非について
最初は、高校球児だった。
高校生の頃に、地元の高校が春の選抜で優勝したことがあった。
かっこいい!
友達と誘いあって、凱旋パレードなど見にいったりもした。
雑誌セブンティーンに、当時高校球児だった清原和博さんや、今やMattの父、桑田真澄さんが巻頭カラーで載ったり、付録のシールになったりした時代。
今となっては信じられないが、そんな時代があったのだ。
そんな、高校球児がヒーローだった頃を知っている私。
就職してしばらく経った頃だったか。
夏の甲子園をテレビで見ていてふと気がついた。
この子達みんな年下だわ。
「この子達」と言ってる時点でもうなんなのだが、ショックだった。
ガーン、である。
その後、アイドル、お相撲さんと年下枠が増えていき、次男が生まれてからは、ママ友すらも年下となって行った。次男は長男と5歳なはれているので、次男と同じ歳の子が第一子のママは、必然的にだいぶ年下。早い結婚であればなおさら、なんである。
そのママ友との飲み会で、年上好みか年下が好きかという話になった。
口々にいろいろ言い合う中、私に向かってこう言ったツワモノがいた。
「てか、年上ってもうおじいちゃんなんじゃないのぉ?介護的なぁ?」
当時私はまだ40そこそこ。
超暴言である。
私は無言で思い切り片眉上げて睨んで差し上げた。
あんただって、いつかくる道なんだぞ。
が、まったく響いていなかったと思う。
無念だ。
テレビを見ていて、
「ああ、この俳優さん老けたなぁ。何歳になったんだろ」とググってみたら、なんと年下だったなんてことも増えた。
昭和の親父そのものの、バカボンのパパが41歳だと再認識した時も愕然とした。
(エンディング曲で ♪41歳の春だから〜 て歌ってるよね?)
そして、ごく最近では、一番下の妹がなんと50歳を超えた。
これは、大きかった!
いつまでも小さくて、いまだに意識の中では赤いランドセルを背負っているというのに、50歳だと?
そりゃ、私、アラ還ですもん。さもあらん、てなことなんですが。
鏡を見れば、首やあご、目の下に年齢サイン。手の甲や肘、膝にも。
頑張ってはいるものの、自覚は、ある。
でも、自分の歳って忘れがちだ。
夫君に歳を聞き、2歳引き算して自分の歳を確認する。
きっと、それくらいでいいのだ。
その方がいいのだ。
いいよね?