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期待外れかどうかは、最後の最後までわからない。結婚生活においては、ね?

にがくて喰えない
リンゴにあたった。
おもしろくないのは
僕じゃなく
リンゴの方だろうな。

  『きょう、何回笑った?』 神岡学著 PHP研究所刊


新婚旅行前、パスポートを取りにいったときのこと。

ずらりと並ぶカウンターの窓口を見て、夫君は
「2番の人に呼ばれたいなあ」という。

見れば、やっぱりね、の好みのタイプ。

「2番、2番、2番。。。」と呪文のように唱えていると
そのうちに2番窓口は、ややご年配の女性に交代してしまう。
その2番窓口に呼び出される夫君。
かくして、彼は肩を落として窓口に向かうのであった。。。。

ことほどさように、貧乏くじとはいわないけれど、
思ったようにはならないことが多い。

前述の場合は、交代した年配の女性がたいへん物腰の優しい方で、
世間話などもかわし
「結果オーライ」と夫君はご満悦であったが、
さて、結婚生活はいかがだろうか?
多少なりとも事情を知る方ならば、
「かめちゃん、きーちゃんに何の不満があるって言うの!」
と擁護していただけるのではないかと思うところだが、
当の本人に聞いてみなければ
こればっかりはわからない。

そして、聞いたところで、本音を語るとは限らない。

果物屋さんの店先で、澄ました顔して売られていたリンゴがぼけていたり、
たわわに実った柿が渋柿だったりという話はよくあるし、
おいしいと評判のケーキ屋さんで、
今イチのケーキを買ってしまうこともある。

いい嫁さんになると思っていても・・・・?

良き夫となると読んでいても・・・・?

けれども、
ぼけたリンゴならバターと砂糖で焼きリンゴにするといい。
渋柿は干し柿にすると、甘柿の何倍も甘くなる。
今イチのケーキには、とっておきのコーヒーで補おう。

そして次に期待するのだ。

と、いうことで、今は多分、お互いに熟成するのを待っている。。。
のではないかと思う。
「結果オーライ」となるのかどうか。。。

神のみぞ知る?

いえいえ、お互いの「期待」が消えない限り
結論は出ないはず。

*追記*
2024年現在、もちろん結論は出てません。
多分、お互いにw


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