熱く、温かな涙とともに始まった挑戦|『Bite the Night Tour』仙台公演
2024年9月8日、NightOwl主催対バンツアー『Bite the Night Tour』が始まりました。
今回のツアーは、11月4日に控える横浜ベイホールでのワンマンライブ『Flight in the Storm』に向けて、一人でも多くの仲間を増やしたいという思いから開催が決定。全国各地から様々なアイドルグループをゲストに、宮城、東京、愛知、福岡、大阪の5都市を回ります。
ツアー初日は今年1月ぶりの仙台にて、ゲストは東京からShangmoo、PRSMINの2組が出演。
そもそも対バンツアーということもあり、目がいくつあっても足りないだろうし、記憶するよりその瞬間を全力で楽しもうと思っていたため、レポを残すつもりはなかったのですが。それぞれの色を持った2組のライブの熱さと、呼応するファンの方々の熱量、それらに感化されたNightOwlのライブがとても良かったので、言葉に残しておきたくなりました。
ゲストグループのライブについて語るのは野暮なので、NightOwlについてのみ記したいと思います。
Shangmoo、PRSMINと続いたライブの熱さをそのままに、NightOwlのライブがスタート。SE『梟楽』から『宵々夜』が始まり、フロアを一瞬にして妖麗な夜の世界観に誘います。この曲は花が花びらを広げるような、梟が羽を広げるような、4人の美しいフォーメーションと女性らしさを活かしたダンスが特徴。和の雰囲気漂う2曲を最初に持ってきたのは、対バンツアーの開幕ということで、今のNightOwlならではの魅力で勝負を仕掛けるという意味なのかなと、個人的に感じました。
ここからは『La La Lullaby』、『Feel Alive』、『Flight in the Storm』と、NightOwlの中でも激しいバンドサウンドが鳴り響く攻めの3曲が続きます。
8月23日にリリースされた新曲『Flight in the Storm』が楽曲に加わったことで、これまでキラーチューンだった『Feel Alive』の向こう側、更なる盛り上がりをセットリストの中で見せてくれるようになりました。
前回のツアー仙台でも感じたのですが、じっと見入るも、ペンライトを振るも、振りコピをするも、声を出すも、一人ひとりの楽しみ方が共存するフロアが今回も自然と出来上がっていて。ゲストのライブやフロアに刺激を受けたメンバーは、曲を重ねるごとに勢いも増していき、高めのステージから汗いっぱいに歌い踊る姿に殺気まで感じました。
『Flight in the Storm』は力強さがありながらも、初見でも振りコピしやすい振付なので、一緒に手を動かすハードルが低く、よりライブを楽しみやすい曲だと思います。常にステージとフロアの繋がりを意識している、メンバーであり振付師でもある嘉那ちゃんのこだわりだと思っていて。今のNightOwlが魅せられる最大限の魅力を、今までになかった形で魅せるため、たくさんの時間と熱量をこの一曲に詰め込んでくれました。
そしてMCにて、今回のツアーでは毎公演1曲のみ、動画撮影可能曲があるとの発表(曲の前にアナウンスが入ります)。ライブハウスではグループ初の試みですが、横浜ベイホールに向けてNightOwlに触れてもらう機会を少しでも増やすため、なんでもやってみようのチャレンジ企画とのこと。「撮るも撮らないも様々な楽しみ方を尊重したい」という言葉を添えてくれていたのが良かったです。
仙台での撮影可能曲は『Beyond the Night』。私も撮影しましたが、一番前で撮影された方や、一曲フルで撮影された方のムービーがとても観やすいので、シェアさせていただきます。この日のビヨナイは、真っ直ぐな目と真っ直ぐな声で届けてくれる歌が、心に消えない火を灯してくれるような感覚でした。フロアの私たちに伸ばしてくれる手も、ギュッと力が込められていて。その手を掴んで離さない、強い意志を感じました。
ライブも終盤、ビヨナイに続き響き渡った歌声は『ロンリー・ナイトパレード』。イントロから4人がみせてくれる満面の笑みが、どんな夜も独りじゃないと味方になってくれるような、満天のやさしさに溢れた曲だなあと。
推しのパートで名前を叫んだり、手やペンライトを伸ばしたり、ジャンプしたり。それぞれのメンバーとファンの間にある大きな愛に包まれた時間でもありました。
この日の最後に届けてくれた曲は『黎明』。4人が向かい合って歌い始める姿、表情は、月日を重ねるごとに暖かな色に染まっているような気がして。仙台の夜を皮切りに、横浜ベイホールまで駆け抜けていくという覚悟も感じました。
曲中、涙を浮かべ始めた凛音ちゃん。後から聞いたところ、ツアー初日に駆けつけたファンへの思いや、活動に対する希望や不安が入り混じり、思わず感情が溢れたんだそう。それは他のメンバーも同じで、各々が昂る感情を歌にダンスに表情に、思い思い昇華して「みんなに」ではなく「あなたに」と、目を見つめながら届けてくれました。
『Bite the Night Tour』は残り4公演。
NightOwlが少しでも気になる方、ゲストグループのファンの方、お近くにお住まいの方、どなたでもこの機会に一緒にライブを観てみませんか。
大阪公演のみ完売していますが、当日券が販売される可能性もあるかもしれないので、気になる方はNightOwl公式Xを要チェックです。
NightOwlが不定期で行なっているXでのスペース配信「ナイトオウルマニア」にて、対バンツアーに出演されるゲストをお招きして意気込みや見どころを語ったアーカイブ配信も公開中です。次回の配信は9月25日(水)を予定。
そして来たる11月4日は、NightOwl史上初の1,000人を超えるキャパでのワンマンライブ『Flight in the Storm』があります。
この日はデビューから5年を経て初めて、バンドセットでのライブが行われることも新たに決定。6年目を迎えたNightOwlが、嵐の中でも翼を広げ羽ばたく姿は、きっとこの日しか観られない特別なものになると思います。
冒頭でも述べましたが、元々この対バンツアーをレポに残すつもりは全くありませんでした。自分の中に留めるメモ書きならまだしも、誰もが見られる形で文章を残すのは少なからず言葉に責任も伴います。前回の夜夢夜夢祭ツアーのレポを書いておきながら、私は昔から活字を読むのも書くのも人一倍苦手なので、この文章を書くのもすごく時間がかかりました。
でも、今回のライブに刺激を受けたのはもちろん、ワンマンではなく対バンでツアーを回ったり、ゲストとスペースで交流したり、動画撮影を取り入れたり、横浜ベイホールに向けて新たな挑戦をしているメンバーの姿を見て、書きたい気持ちが勝りました。この文章から当日の様子を少しでも伝えられていたら嬉しいです。
拙文ではあったと思いますが、最後まで読んでくださりありがとうございました。近いうちにNightOwlのライブでお会いできますように。
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