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09.『Nikon Z7II』というカメラについて

1年は速いものでもう年末シーズンです。

!?

今年は年始早々大変な事続きだった記憶があります。そして、自分自身にも変化が大きい一年だと感じました。今年は写真を通じての出会いが多い年でした。友人や家族のツテを通して写真の依頼を頂いたり、写真関係で海外に2週間程行く機会もありました。写真を通して、自分にとって未知の世界とも関われたり、初めて行く土地の景色に感動した記憶があります。
大学に入ってからは友人や家族と旅行に行く機会も増えました。去年は青春18切符で福岡の博多まで往復しました(めっちゃ過酷だった記憶)が、今年は北海道の最北端の島である礼文島に飛行機と鉄道とフェリーを乗り継いで行ったり、車で青森まで8時間かけて行ったりするなど色々な意味で旅の満足度が年々上がっています。来年は時期的に忙しいと思うけど、どこに行こうかなと少しづつ考えています。

個人的に今年のベストショット @石川

そして自分がnoteを初めて投稿したのも今年の1月で、あれから11ヶ月経ち、本記事は9投稿目です。正直ここまで続くとは思いませんでした。高校の頃にブログを書いてみようと試みたことがありますが、ウェブサイトを作る過程で挫折しました。ハッキリ断言しますが、私は日記系の継続する系の物事に関しては三日坊主でやめてしまう癖があります。三日坊主男が月一の頻度だとしても1年もnoteを投稿し続けている事に驚きを隠せません。

冒頭から大きく話題が逸れてしまいましたが、今回は自分の好きなカメラの話です。Nikon Z7IIというカメラが自分にとって相当思い入れのあるカメラなので、愛を込めてZ7IIの話をできればと思います。


Nikon Z7II の概要

詳しいスペックは下記にあるリンクから見てください。

このカメラはフルサイズセンサーを搭載したカメラの中では、画素と画素のピッチが狭い高画素機という括りのカメラになります。
つまりは、パソコンやスマホに取り込んだ写真を拡大してみてもシャープネス(写真の鮮明さ)が失われないということになります。これの恩恵として、写真を編集するときに特定の部分だけ切り取って大きくしても画質が破綻しない、つまりクロップ耐性に優れているということになります。
クロップは人によって賛否両論あるかもしれませんが、自分はがっつりクロップしてしまいます。クロップは偉大であり、レンズの焦点距離の壁を打ち破ることができる(拡大のみ)ので写真の表現の幅が大きく広がります。今年の学園祭に出した写真集でもクロップした写真を何点か採用しております。

例えばこの案内図の写真(元写真)
この部分だけ切り出して
全くディティールが落ちない!!これが高画素機の良さ。(展示作品)

ただ、画素数が高いと高感度性能が低くなる傾向にあります。これは1画素が取り入れられる光の量が画素の物理的な小ささによって少なくなってしまうからです。暗いところで手持ち撮影した写真を見返すと画像の中に粗が出てしまい、目立って気になっちゃいます。単純に粒子っぽい質感ならまだ気になりませんが、ここで出てくる粒子はカラーノイズと呼ばれるもので被写体によっては赤っぽく、青っぽくこの粒子が出てしまいます。つまりシャープネスはあっても画質が悪くなってしまうということになります。
まぁこの問題は三脚を使ってシャッタースピードを遅くすれば大抵は解決します。

三脚があれば無問題。

僕とZ7IIの日々

自分が高校生の頃にこのカメラと出会いました。当時はバイトもしておらずお金もなかった自分は、親にお金を半分程出してもらいこのカメラを新品で購入しました。親には本当に本当に感謝しています。当時は受験も控えていたこともあって遠出しての撮影はできませんでしたが、受験の時に必要だったポートフォリオを作成する際にこのカメラを使いました。それまでは一眼レフのNikon D750というカメラを使っており、自分にとっての初めての高画素機でした。最初にカメラのシャッターを切ったときの感動は今でも覚えています。こんなに目の前の景色を鮮明に描写するカメラがあったとは思いませんでした。

憧れのミラーレス&高画素機。最初のレンズは35mm F1.8 S
僕の受験期を支えてくれた写真たち。撮影は全てZ7II。

大学受験という人生において重要だった期間を共に過ごしたカメラだということもあってかなり思い入れのあるカメラです。

一旦お別れ

大学に入ってからはアルバイトも初めて、資金がそれなりに溜まったタイミングでNikon Z8というカメラを手にしました。このカメラは同じNikonの高画素機ではありますが、オートフォーカス、連写速度、ボタンの豊富さなどあらゆる面でNikon Z7IIを上回っていました。ガジェット好きであった自分は新しい機能や技術に目が無く、発表された瞬間にポチってしまいました。ただ、流石に貯金が無くなってしまうのは不安だったので、一度Nikon Z7IIを手放すという結論に至りました。レンズは同じものが使いまわせたのでそこの出費が抑えられたのもNikon Z8購入の決め手でした。

Z8オオオオオ(盛大なピンボケ)

時が経ち、Nikon以外のカメラが気になり始めた時期がありました。大体のメーカーのカメラのCMOSセンサーは基本的にSONYが作っているので撮れる絵自体は遜色ありません。異なるのはメーカーが出しているレンズのマウントや機能であり、Nikon以外のレンズはマウントという接合部分が異なるので基本的に取り付けができないものになります。単焦点レンズが好きだった自分はこの壁によって歯がゆい思いを何度かしました。Nikon 以外のレンズで自分が気になっていたレンズは以下の通りです。

FUJIFILM XF35mm F1.4 R
FUJIFILM XF27mm F2.8 R WR
Canon RF35mm F1.8 Macro
Canon RF100mm F2.8 Macro
SONY FE35mm F1.4 G Master
SONY FE55mm F1.8 ZA Sonner
SIGMA 65mm F2 DG DN

全部ほしい。

大体標準域の単焦点レンズですが、他のメーカーにはない唯一無二のレンズ達でした。全てNikon以外のカメラでしか使えずどうしようか悩んでいました。

そしてなんと、全て買いました。

XF35mm F1.4 R
SONY FE35mm F1.4 G Master
Canon RF35mm F1.8 Macro

はい、アホ発動

使っていなかったガジェット類を一掃し、資金を確保。各レンズに対応するカメラも購入。
恐らく100万円位の大散財をここでした訳です。あー怖い。

それぞれのレンズの良し悪しがわかったところでこのアホは次のムーブに行きます。

ライカ購入

今年に入り人生で一番高い買い物をしました。ライカです。

標準域が好きな自分は、小型で写りが良いライカレンズを気になってしまったのです。
終わりの始まりです。

SL2-S + ズミクロンM f2/35mm ASPH.

まず、ライカのズミクロンM f2/35mm ASPH.を購入。誕生日が近かったのと、ライカ製品の値上げが予告されていたので値上げ前にポチりました。他のレンズにはない高級感のある佇まい、重厚感、THE塊って感じの所有欲くすぐるこのレンズは笑っちゃう位良かったです。程なくしてライカSL2-Sも購入(ん?)。

SL2-Sは見た目がカッコよかったのと、ライカ機の中では動画性能が高かったことがきっかけで購入しました。ちょうどその時、動画の仕事の依頼があり、ライカレンズで動画が撮れたら楽しいだろうなと思っていました。動画はMFレンズ派だったのでレンズの問題は特にありませんでした。

かわいい!(値段はかわいくない)

そして写真機の究極(だと思っている)であるM型にも手を出しました。いつかは欲しいと思っていたこのカメラでしたが、購入するタイミングが早い方がシャッターチャンスも逃さないから良いのでは?と思い切って買いました。購入した当初、世間ではこのM11の不具合が頻発しており、特にデータが飛ぶ、カメラがフリーズするという問題は自分にとって致命的な問題だと感じていました。SDカードスロットも1個しかないため、データのバックアップができないこのカメラに不安しかありませんでした。
ただ、その不安を消し飛ばしてしまう位、繊細で奥深い色のりの描写力に圧倒されました。ボディのセンサーのスペックも高い上、職人が手作業で組み立てているレンズの質感は非常によく、人間味の感じられる暖かさもありました。ライカが写真機の究極と言われる理由を大いに理解できました。

※カメラ内に64GBの内蔵メモリがあるからバックアップできました。

究極のカメラなんてあるのか?

年末になり、『写りは妥協したくないけど、気軽に持ち運べるカメラ』が欲しいと思うようになりました。現時点で私がカメラを選ぶ基準は2つあって、1つはDXOMARKのカメラセンサースコアで高得点を取っているか、もう1つは使いたいと思うようなレンズがあるかです。

DXOMARKのセンサースコアは、「人物撮影」、「風景撮影」、「動体撮影」の3つの分野でカメラのセンサーがどれ位のスコアを出せるかというものです。それらをスコアを踏まえた上で総合的にこのカメラのセンサーは100点満点中何点かというのを数字で可視化できます。(中には102/100という点数を出しているカメラもあるのですが…)大体このセンサースコアの上位を占めているカメラは4000万画素超えの高画素機で描写力で点数を測っているのであれば納得できます。

どうせならセンサーは一番いいものを使いたいと思っている私が候補として挙げたカメラ達はDXOMARKで100点を取っているフルサイズカメラです。

出典:https://www.dxomark.com/Cameras/

ライカM11と同等のセンサースコアを出している他の5機種は本当に優秀なのでしょう。さて、この中で使ったことがあるカメラは
Leica M11 
Nikon D850
Nikon Z7II
SONY a7RIII
の4機種です。
LUMIXの色味は個人的に凄く好きで、以前にDC-S5を持っていたのでS1Rは凄く気になりました。LUMIXの色味は体感で言うとNikonの色味に彩度+20位でコントラストは-15位。我が強すぎず、かといってそこまで謙虚じゃない感じの色味はいつ見ても「ああ好きだなぁ」と感じます。
しかし、S1Rはいいなと思いつつも結局購入に至りませんでした。その理由は至って単純で、出玉が無いということです。中古で状態がそこまで良くなくてもいいかなと思っていたのですが、そもそも中古在庫がないというのが現実。また、年明け頃にS1Rの後継機が出るのではと噂されており、自分はそちらの方も気になっているので後継機の全貌が明らかになってから検討しようと思いました。

なら大人しくa7RVを買えばいいじゃんと思うのですが、いいレンズを組み合わせると軽く60万を超えてしまいます。その値段だったら中判デジが買えてしまうかもと思い断念。中判デジはめちゃくちゃ気になっていますが、今回探しているカメラがフルサイズデジということで割愛します。

ソニー機は本当にストレスなかったねぇ

カメラ選びの道を迷子になりかけながらも、過去に自分が撮影したRAWデータを見たことで事態は一気に収束へと向かったのでした。

まとめ

今回はNikon Z7IIというカメラについて私情を交えながら述べさせて頂きました。Z9やZ8という同等の性能を持つハイスペカメラが出てしまい、Z7IIは過小評価されているような気がします。しかし、メカシャッターを搭載したり、筐体が小さかったりと上位モデルにないものを持っているこのカメラはまだまだ存在価値があると思っています。正直今のNikon Zのラインナップを見ても後継機が出ることはまずないと思います。最後のZ 7シリーズになるかもしれないこの機種を手元に残しておきたい。

ということで買いました。

あれぇ?

過去のRAWデータを見た時に一番ナチュラルに編集できたのがこのNikon Z7IIのデータでした。あとはNikonのZレンズが優秀すぎる。光学性能がいいのはもちろんなのですが、今まで使ってきたミラーレス用のレンズの中では一番クリアに見えるのがこのZレンズだったのです。レンズの存在を感じさせないので、本当に見たままの世界を写真にしてくれます。プリントアウトした時に自分が写真の中にいるような錯覚に陥ります。2代目のZ7IIを使って1ヶ月位ですが、本当に手にして良かったです。カメラ選びの熱があるうちに行動しておいて正解だったなと思っています。
今日はここまでにしておきましょう。

追記
気づいたら年を越していました。
皆さま、新年明けましておめでとうございます。2025年も気ままにnoteを書いて行ければいいなと思っています。そして昨年noteを読んで下さった皆さまへ。私の自己満記事に付き合ってくださりありがとうございました。2025年もこのようなスタイルで記事を書いていくつもりでいますのでよろしくお願いします。

ほなまた。


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