ジェンダーギャップ指数が埋まらない理由は「クローザー(The Closer)」を観ればわかる気がするという話
2024年の調査結果によると、日本は118位だったそうです。
と聞いて、何の調査かピンと来た人はどのくらいいるのだろうか。
118位を記録したのは、世界経済フォーラムが発表する「グローバル・ジェンダーギャップ・レポート」によるジェンダーギャップ指数で、日本は昨年の125位からややランクを上げたとのこと。
どうにもこうにも、こうした世界的な調査の結果ってどこか他人ごとになりがちで、自国のことなのにまるで実感がない。それはよろしくないけど。
そういえば、弊社には女性の管理職がいないな…っていうのも、企業の規模に左右されるところが少なからずあるものだと思ったり。
ちなみに、日本は146カ国中118位で、主要先進国(G7)のなかでは最下位を更新中とのこと。
「労働人口に占める女性の労働参加率は低くはないものの、女性管理職の割合の低さや男女間の所得格差などが依然として大きな課題として指摘されている」と多くの記事で語られているジェンダーギャップ指数。
埋めるためにはどうすれば良いのか?を語れるほどの見識も経験もないのだけど、女性管理職と聞くと、いつも必ず思い出すドラマがあって。
それが、アメリカTNTで放送されたクライムドラマ『クローザー』(原題:The Closer)。見たことある人とはハイタッチしたいくらい大好きなドラマ。
サブスクでアメドラ観れる時代が来るなんて思ってなかったから、地道にTSUTAYAとかでレンタルした人とはハイタッチとグータッチもしたい。
「CIA仕込みの尋問のプロ、通称“クローザー”が難事件を次々に解決に導く」っていうお話なんだけど、何が良いって、クローザーことブレンダを演じる主演のキーラ・セジウィックが良いんですよ。アメドラでここまでリアルで人間味ある主役っていたかな?ってくらい。
めちゃめちゃ仕事できるキレものの女性だけど、ギスギスもしてないし、女を捨ててもないし、必要に出してもいないし。
イライラとか感情の堰が上限に達すると、机の引き出しにしまってあるチョコケーキをこっそり1人で食べるところとか、バリキャリじゃないけどなんかその感覚すっごいわかる!って感情移入待ったなしで。
もちろんブレンダは、男だらけのチームに異動してきて、さっそく言われるわけです。例のアレです。女にボスが務まるのか?っていうやつを。
もうガンガン言われれる。初日から言われれる。何なら面と向かって言う。
アメリカそういうとこ〜!って、文化が違ってもこういう感覚って世界共通なんだと改めて気付かされたり。
D&Iや多様性について日本より理解が進んでいるように見えるアメリカでも、まだこの感覚はあるんだなって。
それを本当に実力でねじ伏せて、バンバン犯人を自供させるわけ。1話で事件を1つ解決する1話完結型だから、もうブレンダが着任してから検挙率もガンガン上がってるわけ。
最初は「女の下につくなんて俺のプライドが許さねえ」っていうベテランのおじさま捜査官たちも、ブレンダの圧倒的な能力を見せつけられて、認めざるを得なくなって、気付いたらちょっと危険そうな犯人検挙の場面ではサッと身を挺して庇うとかフォローもしちゃってるから。
クライム系のドラマとしてストーリーに破綻している部分がないことはもちろんだけど、1話完結型で観やすいっていうところだけじゃなくて、能力に性差は全く関係ないっていうのがリアルに描かれているドラマとして、この「The Closer」を推していきたいと思っています。
ちなみに、The Closerの舞台となっているアメリカのジェンダー・ギャップ指数は43位。
高くも低くもないこの数字がまたリアルでもある。
気になったのは、ぶっちぎりでジェンダー・ギャップ指数1位を死守しているアイスランドでは、どんなドラマが放送されているのかな?ってこと。
いや、そこじゃないだろうってのはわかってるの。
でも気になる。ドラマというエンタメの世界でもジェンダー・ギャップなんて皆無の世界線が当たり前なのかなって。
とりあえず「アイスランド ドラマ」でググってみたら気になる作品がいくつか見つかったので、あとでNetflix行ってこようと思います。