グローバルインフォメーション(4171):成長の風を受け、次なる高みへ
株式会社グローバルインフォメーション(以下、GII)は、1995年に設立され、世界5カ国に拠点を持つ情報サービス企業です。同社は200社以上の調査会社と提携し、24万件以上の市場調査レポートを提供。これにより、企業の意思決定を支援し、産業の活性化に寄与しています。
1. 業績ハイライト:安定した成長基盤
売上高の推移
GIIは、2021年12月期には26億5,406万円の売上高を記録。その後、2022年には29億8,479万円と12.46%の成長を達成しました。2023年は29億1,779万円と若干の減少が見られましたが、引き続き高い水準を維持しています。2024年第3四半期
売上高20億2,300万円(前年同期比4.6%減)、営業利益3億3,600万円、経常利益3億4,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2億3,100万円を計上しました。
2. 過去の成長要因
GIIの成長は、国内外での市場調査レポート需要の拡大やIoT関連事業の進展が主な要因です。2022年には、営業利益が前年の5億1,605万円から6億2,686万円へと21.47%増加しました。これにより、経常利益も過去最高の6億4,804万円を達成しました。
3. 配当・株主還元政策の強化
配当の推移
2021年:1株当たり33円
2022年:45円(前年より36.36%増)
2023年:52円
2024年は60円を予定し、配当利回りは4.33%と高水準を維持しています。株主優待制度の新設
2024年12月末時点で200株以上を保有する株主に対して、QUOカード2,000円分を贈呈する制度を新設しました。これにより、株主還元をさらに強化しています。
4. 多角化する事業展開
GIIは、IoT関連事業に積極的に取り組み、子会社のギブテックを通じてLPWA通信機器の製造・販売を展開中。さらに、AIを活用した市場調査レポートの拡充や、国際会議・展示会の需要回復も追い風となっています。
5. 安定した財務基盤
自己資本比率の推移
2019年:57.6%
2022年:74.5%
2024年第3四半期:79.8%
着実に健全な財務基盤を強化しており、今後の事業投資、株主還元の余力を十分に備えています。