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#51 【Keeper技研 事業推移】 2022年6月期 営業利益率30.1%と最高益

注目企業を取り上げていきます。今回はKeeper技研です。

会社概要

KeePer技研株式会社は、愛知県大府市に本社を置く企業であり、洗車用ケミカルおよび洗車用機器の開発・製造・販売、カーコーティング・洗車の技術指導などを行っています。また、「KeePer LABO」というカーコーティングや手洗い洗車を専門に行う直営店を運営しており、「KeePer PROSHOP」としてガソリンスタンドなどでサービスを展開しています。さらに、洗車用ケミカルおよび洗車用機器のメーカーとしての機能も持っています。

1985年に株式会社タニとして創業し、その後洗車スクールやブランド展開を行ってきました。1993年にはアイ・タック技研株式会社を設立し、「KeePer」のブランドを確立しました。さらに、多くの企業と提携し、業績も拡大してきました。2014年には商号をKeePer技研株式会社に変更し、2015年には東証マザーズに上場しました。

2019年にはVTホールディングスと資本業務提携を結び、VTHDの持分法適用関連会社となりましたが、2021年には自社株式の売却によりVTHDの持分法適用関連会社から外れましたが、業務提携関係は継続しています。

2021年12月現在、「KeePer LABO」は直営店97店舗とフランチャイズ店14店舗を展開しており、「KeePer PROSHOP」は日本全国で6,400店舗以上が運営されています。



業績推移

売上高は、2015年6月には57億円から徐々に増加し、2022年6月には144億円に達しました。この間、売上高は年々増加傾向を示し、特に2021年6月から2022年6月にかけては前年比36%の成長。

営業利益も売上高と同様に増加しており、2015年6月には6.5億円から徐々に増え、2022年6月には43億円となりました。営業利益率も上昇しており、2015年6月の11.2%から2022年6月には30.1%まで成長しました。

Keeper技研は、売上高および営業利益の増加傾向が続いており、特に2021年6月から2022年6月にかけては著しい成長を遂げています。

過去5年間のCAGRは15.45%でした。

コスト構造

売上原価率は、2015年6月に31.2%で、2022年6月には19.0%まで減少しました。この期間中、売上原価率は年々低下しており、特に2015年6月から2019年6月にかけての減少が顕著でした。

販管費率は2015年6月に57.6%で、2022年6月には50.9%まで減少しました。ただし、販管費率は年々の変動があり、増減が見られました。特に2018年6月から2019年6月にかけて販管費率が増加しましたが、その後は再び減少傾向を示しました。


財務状況

2022年6月期の自己資本比率は67.8%で、有利子負債は5.4億円です。


純資産は2015年6月の2,591,276千円から順調に増加し、2022年6月には8,039,864千円に達しました。この間、純資産は着実に成長し、特に2021年6月から2022年6月にかけては急速な拡大が見られました。



固定負債は2015年6月の814,470千円から一時的に減少しましたが、その後は増加し続け、2022年6月には1,053,665千円になりました。一方、流動負債は2015年6月の991,410千円から増加し、2022年6月には2,765,187千円に達しました。これにより、総負債は2015年6月の4,397,156千円から順調に増加し、2022年6月には11,858,716千円になりました。

キャッシュフロー

最後にキャッシュフローについてご紹介します。

営業CFは2015年6月の5.5億円から増加し、2022年6月には32億円に達しました。この間、営業CFは年々増加しており、特に2021年6月から2022年6月にかけて急速な成長が見られました。

一方、投資CFは2015年6月の-4.6億円で、一部の年に減少しながらも、2022年6月には-13.5億円となりました。

財務CFは2015年6月の8.8億円、一部の年にマイナスとなりながらも、2022年6月には-6.7億円となりました。

キャッシュフローの健全性を維持しながら、営業CFの増加を通じて成長を遂げています。将来的な投資や財務活動に対する適切な戦略と資金管理が求められます。

ご覧いただきありがとうございました。


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