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#45 【積水ハウス 事業推移】進化し続ける日本の住まいのリーディングカンパニー

今回は積水ハウスについて取り上げます。

会社概要

積水ハウスは、日本の住宅メーカーであり、大阪市北区に本社を置いています。1960年に積水化学工業株式会社のハウス事業部を母体として、積水ハウス産業株式会社を設立し、その後、現在の社名である積水ハウス株式会社に商号を変更しました。

2012年度には4万5098戸の販売戸数で国内第1位となりました。販売された住宅の内訳は、鉄骨1万1945戸、木造4246戸、集合住宅2万8907戸でした。沖縄県では輸送コストが高くなることを理由に販売されていません。

プラスチックを材料にした住宅の完成経験から、鉄骨とプラスチックを使用した新しいプレハブ住宅を開発しました。販売体制も、最初は代理店販売方式を採用していましたが、後に直接販売方式へと移行。鉄骨系プレハブ住宅と木質系プレハブ住宅の両方を販売しています。一方、積水化学工業の住宅ブランドであるセキスイハイムは、鉄骨ラーメン構造のボックス型ユニットを工場で生産し、建築現場で組み立てる方式を採用しています。

さらに、地震動エネルギー吸収システム「シーカス」を開発し、内装部への損傷を抑える構造が求められている耐震システムの改良に貢献しています。また、自社住宅を集中的に製造販売する住宅分譲地の新規開発や、急傾斜のため住宅開発が行われていなかった丘陵・山岳地域での分譲地開発(ニュータウン建設)を積極的に進め、特色のある交通機関の導入なども行っています。


業績推移

2023年1月通期の決算によると、同社の売上は前期末に比べて13%増の2兆9,288億円となりました。過去5年間のCAGRも安定した6.3%となっており、同社が着実に成長を続けていることがうかがえます。営業利益率は8.9%と、業績面でも好調な結果を残しています。


コスト構造

売上原価は80.1%から80.6%の間を推移しており、ほぼ一定の水準を維持しています。一方、販管費は12.6%から11.0%に減少しており、コスト削減が進んでいることがわかります。


財務状況

2023年1月の自己資本比率は55.4%でした。また、有利子負債は5,845億円となっています。

会社の財務状況を見ていきます。

2014年から2023年にかけて、企業の資産・負債の総額は1.7兆円から3兆円以上に増加しています。資産面では、固定資産は全体的に増加しており、流動資産も増加しています。しかし、固定資産に比べて流動資産の増加率が高く、資産の総額に占める比率が増加しています。負債では、流動負債が最も大きな部分を占めており、増加傾向にあります。一方、固定負債は増減があるものの、全体的に減少傾向にあります。

2022年12月期の財務状況を見ていきます。

総資産は3兆75億円で、うち流動資産が2兆934億円、固定資産が9,136億円となっています。現金は3,329億円です。

負債は1兆3,399億円で、うち流動負債が1兆446億円、固定負債が2,953億円です。

純資産合計は1兆6,675億円で、そのうち資本金が2,025億円、資本剰余金が2,598億円、利益剰余金が1,056億円となっています。


キャッシュフロー

営業CFは一貫して増加傾向にあり、2020年から2023年1月までの3年間は急速に増加しました。一方、投資CFは一貫してマイナスであり、特に2015年から2016年にかけて急激にマイナスとなりました。財務CFは変動があり、一部の年ではプラスであったものの、大部分はマイナスでした。


今回も最後までお読みいただき大変ありがとうございました。

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