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#41 【SEMITEC 事業推移】サーミスタセンサー。自動車関連の販売は大幅に拡大!

今回はSEMITECについて取り上げます。

会社概要

センサーといえば、SEMITEC。
昭和25年に石塚電機製作所は千葉県市川市にて個人企業として創業し、送配電用避雷器の製造販売を行っていました。昭和29年には、低電圧用の過電圧保護及び火花消去用バリスタを開発し、昭和33年に東京都江戸川区東小岩に移転し、石塚電子株式会社を設立しました。平成23年には商号をSEMITEC株式会社に変更しています。SEMITECは、センサや半導体デバイスを開発・製造する企業であり、製品は自動車、家電製品、産業用機器などに利用されています。品質を重視し、不良品を出さずに量産できる機械やラインを構築し、確かな品質を約束しています。

業績推移

2022年3月通期決算によると、同社の売上は前期末に比べて18%増加し、221億円に達しました。同社の過去5年間のCAGRは9.9%となっています。営業利益率は15.4%と高水準です。


用途別・セグメント別売上

最初に用途別に見ていきます。
OA機器の輸出額は、2013年に31億円、2022年には34億円になりました。一方、家電製品は、2013年に22億円の輸出額でしたが、2022年には44億円まで増加しました。自動車の輸出額は2013年に15億円から始まり、2022年には65億円まで増加しています。

産業機器、医療機器、情報機器、およびその他の製品の輸出額も増加していますが、自動車および家電製品の輸出額が最も大きな増加を示しています。


次にセグメント別に見ていきます。
中国が最も大きな市場であり、10年間で増加傾向にあります。特に、中国が最も大きく、2022年には約31%を占めていました。


コスト構造

売上原価は、この期間中に減少傾向を示しており、2013年3月の74.0%から、2021年3月には60.6%にまで低下しました。しかし、2022年3月には再び上昇し、62.4%となりました。

一方、販管費は、この期間中には大きな変動がありませんでした。2013年3月から2022年3月までの10年間で、最も高い販管費率は2019年3月の26.5%で、最も低い販管費率は2022年3月の22.2%でした。


財務状況

2022年3月期の自己資本比率は65.7%でした。また、有利子負債は28億円となっています。


純資産は、2013年の約56億円から、2022年3月には約1.7倍に増加し、約156億円に達しました。この10年間で、この企業は純資産を拡大させ、強力な経営基盤を築き上げたことが示されます。


会社の財務状況を見ていきます。

2022年3月期の総資産は237億円で、うち流動資産が171億円、固定資産66が億円となっています。現金は57億円、売掛金43億円です。

負債は81億円で、うち流動負債が52億円、固定負債が29億円です。

純資産合計は156億円で、そのうち資本金が7億円、資本剰余金が6億円、利益剰余金が124億円となっています。


キャッシュ・コンバージョン・サイクル

キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)は2013年から2022年にかけて最高値の150日を記録し、平均的には132日で推移しました。


キャッシュフロー

最後にキャッシュフローについて見ていきます。2022年3月期のキャッシュフローですが、営業キャッシュフローは21億円、投資キャッシュフローは△15億円、財務キャッシュフローは△7億円でした。


まとめ

新型コロナウイルス感染症の影響が緩和される中、持ち直しの動きが見られましたが、原材料の価格高騰や半導体不足、サプライチェーンの混乱などの問題が継続しており、先行き不透明感が増しています。ただ、自動車関連の販売は大幅に増加し、産業機器関連の販売も好調に推移し、売上高全体の増加により売上総利益は前年を上回りました。ただし、原材料の入手困難や人件費、研究開発費等の費用の増加により利益率は低下しています。今後も更なる成長が期待されています。

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