#23 GMV73億円 営業利益率30%「Mマート」の事業推移

注目企業を取り上げていきます。
今回はMマートです。

ビジネスモデル

業務用食材卸サイト「Mマート」、厨房機器・食器等卸サイト「Bnet」などを展開。

Mマートのビジネスモデルは

1. 出店企業はMマートに出店申し込み、出店準備を行う

2. 買い手がMマートのサイトで商品を発注

3. 出店企業から直接買い手に商品を発送する

の流れになっています。

収益源が出店企業からの定額の出店料と出来高制のマーケット利用料（Mマートのみ）となっています。

出店料の基本的なプランは商品枠数100で、それ以上商品数を追加したい場合、商品数毎に追加料金がかかるようになっています。出来高制のマーケット利用料は、新規取引かつ直近6ヶ月の販売総額の月額平均額が2,000万円未満の場合には販売総額の2％、2,000万円以上の場合は月額40万円となっています。

業績推移

GMV、営業収益、営業利益

全体のGMVは73億円と、前期末55億円に比べて18億円(YoY 32.6%)増加しています。

主力事業「Mマート」の対GMV比率は10%前後で推移。

2022/1月期の営業収益は9億円と、前期末の7.8億円と比べて1.2億円増（増減率16.0%増)です。5年間のCAGRは11.2%です。

22/1月期の営業利益は2.7億円、営業利益率は29.9%となっています。5期平均の営業利益率は24.2%です。

コスト構造

次にコスト構造を見ていきましょう。
22/1月期の営業費用は70.1%と前期末に比べて7pt低下しています。人件費が46%と前期末の51%と比べて5pt低下したのが要因です。

財務状況

22/1月期の自己資本比率は67.3%です。

BS全体を見ていきます。

総資産

22/2月期の総資産は16億円です。
流動資産が15億円、固定資産が1億円です。流動資産のうち一番多いのが現金で13.7億円。その次が営業未収入金1.4億円です。

負債

負債の合計は5億円となっており、全て流動負債です。

純資産

純資産の合計は11億円。そのうち、資本金が3.2億円、資本剰余金が2.6億円、利益剰余金が5.3億円です。

キャッシュフロー

最後にキャッシュフローです。
22/1月期を見ていきます。

営業キャッシュフロー

主な収入は、税引前当期純利益2.7億円、預り金0.3億円等です。 主な支出は、法人税等の支払0.7億円等です。

投資キャッシュフロー

主な支出は、定期預金の預入による支出0.3億円です。

財務キャッシュフロー

主な支出は、配当金の支払額0.5億円です。

以上、Mマートの事業推移でした。
今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。