農薬デマ撲滅運動
「本当は危ない国産食品」奥野修司著
p48
●「まともな農家なら、
収穫前日まで殺虫剤を撒くなんて恐ろしくてできない。」
キュウリ、トマトなどは収穫前日登録がないと、
売れない農薬になりますので、
メーカーは「前日」になるように努力してますよ。
前日なら危険という浅い知識から出てくる文章。
キュウリ、トマト、なす、いちごなどの果菜類は、
毎日収穫しないと、
デカすぎて売り物にならなくなります。
だから、農薬会社はこれら作物では「前日」となるように、
調整します。
3日前とか、7日前の農薬では売れませんからね。
だから、これら果菜類では残留値が多くなる場合は、
他の作物、たとえばぶどうでは45日前とかで、
調整します。
ぶどうなら、果菜類と違って、収穫期が決まってますから、
その日から、何日前とかでも、使ってもらえる農薬になる。
つまり売れる農薬になる、わけです。
●「残留基準を二倍にゆるめれば、使われる農薬の量も倍になる。」
残留基準と使用基準を混同しています。
残留基準が1ppmから2ppmになったとしても、
すぐに、使用基準が1000倍から500倍にはなりません。
残留基準が2倍になったとしても、
農薬代2倍払うの農家なので倍にはなりません。
倍にしたから効き目が倍になる、わけでもない。
農薬会社に30年も務めてましたから、
農薬会社の論理も、
農家側の論理も、少しはわかるのです。
こういう部分で、農業の現場のこと、
わかってない人だなーと、わかります。
別に人格否定とか、もう書くなとは言いません。
ただ、事実をお伝えしたいだけです。