緑黄色社会 『結証』
緑黄色社会の「結証」のMVを観て、日本の音楽シーンは新しいフェイズに突入したことを実感した。
良い意味で、完璧に計算された作品だと思う。
音楽性に加えて、MVの芸術性までを含めて聴取層に訴求してくる。
音楽性の高さ、日本語の美しさを再認識させるような文学性の高い歌詞は、特筆に値する。
何より、MVのクオリティの高さには舌を巻いた。
役者さんが凄い。
どこか訳ありげな、仲睦まじいご高齢のカップル。
サビの、しかも、女性ボーカルパートを、ご高齢の男性が、同様にご高齢の女性に熱唱するという、意外な、奇想天外とも言えるアイデア。
ソロパートで、夜空を見上げるシーン。
平和な日々の暗転を予感させるように、医師が立ち尽くし、ご高齢の女性が、深刻な病を患っていることを示唆する演出。
曲も凄いが、トータルで、これだけの作品を生み出せる日本の音楽シーンは進化を続けている。