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青森から九州までヒッチハイクを経て無人島に歌いに行ったわたしのはなし。②大鰐~北関東入り!
大鰐の高速入口でヒッチハイクを再開して5分。
一台の黒い車が明らかにこちらに向かってきて止まりました。
車窓から運転手の顔がどんどん見えてきた時にまた違和感。
なんであんなにニヤニヤしてんの。
車が横に止まり窓がウィーンと開きます。
お姉さん、どこまで行くの??
と問いかけてきたのは髪が傷みまくった、多分30~40代ぐらいの男性でした。
いや、どこまで行くの、てこんな堂々と掲げてるんだからわかるだろ、と思いながら
盛岡です!と答えるわたし。
この間もずっとニヤニヤしているそのお方。
そっかぁ。まぁ盛岡までは行かないんだけどさぁ、鹿角(かづの)ていう手前の所まではいくよ。どう?乗ってく?
といわれ、助手席を指さされたのですが
その席、ダッシュボード、床、後部座席
きたなっ!!!(心の声)
むちゃくちゃ汚かったんです。
あぁこれは乗ったらやられてしまう、と思い
咄嗟に演技力を発揮しました。
盛岡がいいなっ❤ありがとうー☺️☺️☺️
といい、手を振り見送ると
去り際にその方は捨て台詞のように
ダメかぁ、、、
とひとこと。
ダメに決まってんだろ、と思い
さらにヒッチハイクを続けること20分。
中に草刈り機を積んだ、軽自動車が止まってくれました。
人の良い優しそうな方でした。
青森からヒッチハイクをして大阪までいくんだ、と話す私に
ひぇー!すごいねぇ!!
乗せていってやりたいけど、俺は車あまり止まらない小坂PAていうとこまでしか行けないよ?
と。
ただわたしはいち早くその場から立ち去りたかったので、(ちょっと気持ち悪かったから)それでもいいです!のせてください!!と言って小坂PAまで乗せていただきました。
ありがとう✨✨✨
自販機とトイレしかないそのPAで、またわたしは勇気を出しました。
初日のうちにとにかく関東までは入っておきたかったので、止まってる車に直接交渉するということをやってみました。
すいませーん!わたし、ヒッチハイクしてるんですが、一緒に乗せてってもらうことできませんか?
軽く10人近くに断られるのですが、またわたしの変なポジティブがうずきます。
いやいや、絶対良い出会いがある✨
トラックの運転手さんにも聞いたところモニターがついてるから乗せられない、といわれ。これを序盤に知れたのはラッキーでした。トラックは狙わず乗用車だけに狙いを絞れたからです。
この辺まで来ると、紙を掲げて車が止まらないことにも楽しさを覚え始めていました。
多分釣りに似たような感覚だった気がします(釣りやったことないけどw)
なんか止まる気配ないから、暇だしここらで
イチナナ配信するか!とわたしは30分ほど雑談配信をパーキングエリアでし始めました。
あきちゃん今どこにいるの?!
たくさんのリスナーさんがお話しにきてくれたり様子を見に来てくれたりしました。
ただ、この時点ではきっと、いやいや、無理でしょう?と思っている方々がいたような気がします。
そうやってワイワイ雑談していると、一台の白い車が向かってきました。
慌ててわたしは紙を掲げると
え、盛岡ですか?わたし、行きますけど乗ります?
キタワァ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!!
女神が降臨しました。
このパーキングエリアで30分経過するぐらいの頃でした。
配信中の画面にもみたかぁ!!と思わず叫ぶわたし。
お仕事中の社用車でしたが、ちょうど通るからといって
岩手山SAという岩手県の中でも大きな車通りの多いサービスエリアに連れてってくれました。
ここに着いた時点で時刻は18時ごろ。
空は暗くなり始めていました。
場所は盛岡の手前でしたが
思い切って仙台方面と書いた紙を掲げて一時間。ここでのヒッチハイクが一番時間がかかりました。
完全に空は暗くなり、一旦休憩して仕切り直そうかなーと思っていたタイミングで、一台の白い車が走ってきました。
わたしは全身で止まってー!!!と
祈りながら紙を掲げました。
すると優しそうなお兄さんが窓を開け
仙台?ちょうど行きますけど乗っていきますか?
きたぁー!!!ありがとうー!!!
と思わず爆音ボイスでわたしは叫びました。
話を聞くと、仕事の営業でちょうど仙台から青森まで行き、帰りの途中とのこと。
助かったァ!!神ー!ありがとうとうるうるしながら言っていました。
そこから3時間。車に乗りながらその方の話を聞き、普段会えない方々の話を聞けて楽しいなぁー、むっちゃいい経験してるなぁとしみじみ夜のドライブを楽しんだ気分でした。
しかも、次に乗せてくれた友人がくるまで、1時間近く待っていてくれました✨
その仙台まで乗せてくれた方と出会う直前。
栃木に住む友人からメッセージがきていました。
いまどこ?取り敢えず仕事終わったからこれから北上して拾うから南下してきて。
友人ではありますが、彼女はオンラインでの繋がりで知り合った方で、実際に会ったことはありませんでした。
でも栃木から仙台まで迎えに来て、更に関東入った方がいいから、といい
埼玉の蓮田SAまで送り届けてくれました。
しかも、気持ちと言って、お金まで、、、。
泣ける。。
夜中2時半にひとまず、ヒッチハイク初日は、終わりを告げました。