ピッチを成功させる鍵|ミヤラジ起業塾#11
ミヤラジ起業塾は毎週土曜日20時~FMプラプラにて放送中!
3期もラストがいよいよ近づいています。今回は、次回のピッチに備えていただくために「プレゼンテーション」についてのレクチャーをお届けしました。
こちらの記事では、その放送回のダイジェストとアーカイブ音声を公開していきます!
---
1. 「伝える」ためには
常川:
「伝える」ということは難しく、自分の知識として理解していることと、それを誰かにわかるように伝えることでは内容が違ってきます。
たとえば「ラーメン」では、人によって味噌ラーメンを想像する人もいれば醤油ラーメンや塩ラーメンを思い浮かべる人もいます。想像することについてはその人の今までの経験、前提条件によって異なってきます。そのため、他人に説明する際、相手が同じものを想像していないと思った方がよいです。ピッチでは、前提条件が違うことを想定して、どう伝えるかを考えることが大切になってきます。
話す長さは1分、3分、5分など場所や人によってそれぞれ違いますが、しっかりと自分の中で伝えたいことをまとめ、練習しておきましょう。
2. ピッチとは
常川:
学会の発表とかのじっくり話すものをプレゼンテーションというのに対して、ピッチは基本的にはそれより短い、10分以内のものを指すことが多いです。
ピッチは一方的に伝えるのではなく、前提条件が違うことを考慮しつつ聞き手の次の行動を引き出せるよう考えなくてはなりません。また、相手がどういう人なのかによっても内容変えていきましょう。
たとえば起業家が資金調達のため投資家にピッチをするとしたら事業内容だけでなく、いただいた資金をどのような形で返すことができるのか、ということも伝えます。また、なぜそれだけの資金が必要なのか、という理由も必要になってくるでしょう。
今回のミヤラジ起業塾のピッチの聞き手は常川となりますが、新しいことに挑戦したい思いをまとめ、賞金どう使われるかなど、自分のことを応援してもらうためにピッチを組み立ててください。評価点としては事業化の可能性、行動が伴っているか、ユーザーがいるか、などになってきます。
3. 聞き手を迷子にさせない
常川:
今回はプレゼンテーション、ピッチにおいて私にとって2大巨頭とも言える方を2人紹介したいと思います。
まず1人目はYahooアカデミアの学長を務める伊藤羊一さんです。プレゼンテーションの本もいくつか出されているのでぜひ手に取ってみてください。
伊藤さんから私が最初に教わったことは、相手を迷子にさせないということです。聞き手が話のつながりが見えないと、そこで注意力が切れてしまい、その先を聞いてもらうことが難しくなってしまいます。それを避けるため、ロジカルに伝えるということが大切ともおっしゃってます。ロジカルにということを簡単に言い換えると、前後左右の意味が繋がっているように話すということです。
たとえば雨が降りそうなのでカレーを食べる、というのはおかしいですが、雨が降りそうなので傘を持って行こう、だと誰が聞いても話がつながります。ピッチでは時間が短いからこそ慌ててしまい、その間の行程やつながりといった部分が抜けてしまいがちです。
前後左右繋がっているかチェックをするための一つの方法として実際に声に出し、録音をして、それを聞いてみて書き起こすことをお勧めします。その文面を見てまた内容を削ったり、繋がりを確認するなどして完成させていきます。そしてとにかく練習することが重要です。相手は知らないこと、前提条件が違うことを念頭に入れ、専門的な言葉などは噛み砕いた言葉で話を繋げていきましょう。
4. プレゼンテーションはプレゼント
常川:
紹介したい2人目は澤円さんです。この方はプレゼンの神様とも呼ばれていて、現在は株式会社圓窓(ensow)の代表をされています。澤さんもプレゼテーションの本を出されていて、その中でも特に印象的なのは、「プレゼンテーションは相手へのプレゼント」という言葉です。
プレゼンを聞いてくれた人がその話をプレゼントとして受け取り、それを誰かに共有したいと思ってもらえるように相手を楽しませる、という意味が込められています。応援したくなる、また、シェアしたくなるのが良いプレゼンです。
良いプレゼンをするためにはまず聞き手の立場に立って考えてみることが大切です。起業家のピッチはエンタメのようで、その人の想いが凝縮されています。気づいた課題から、世の中がどのように変わるか、というような、聞いた人が想像している、または未来を感じることできます。
皆さんも起業家としてのどんな人になりたいかを想像してみてください。新しいことに挑戦してどうなっているか、誰かを幸せにできているか、課題を解決しているか、お金を稼げているか?など、想像を膨らましてみてください。
---
▼第11回の放送はこちらからご視聴できます
3期もラストが近づいていますが、皆さんも挑戦してくことを続けていってくださいね(^^)
いよいよ次回はリスナーさんのピッチ発表です、お楽しみに〜!